静寂の森
大罪編ラストです! そろそろフラグがたまってきたようですよ!?
森の音ってどんなだろう!? 地獄をチョコチョコっと上に這い上がり、春の女神の庭を目指している俺たちデコボコゴーストバスターズ!
おおお!? あの鳴き声は!? ‘+*?>*‘>・・:+♪ こ、これが噂の五色の鳴き声か!?
伝説の朱雀がいるとは!
他にも色んな鳥が戯れているぞ! おれはバードウォッチングしていきたいと思います! 最高神辞めてこっちに別荘欲しいかも?
なかでも、「いつまで・・・、いつまで・・・。」という鳴き声をする鳥がすごい! なんていう鳥?
おれも知らん!
あっちにはサンダーバードがいるぞ! 最高ですね~! おれ大歓喜!
「何て、ビリビリだ! ワクワクが止まらん!」
一人だけテンションあげあげのおれ♪
*****
(コソコソッ)
「おい、いつまであいつらの思い通りにするのだ!?」
「まてまて。私に考えがある。」
二人の共謀が今始まろうとしていた。
*****
「サトゥーさん? 迷子にならないで下さいね? 探すのめんどくさいので。」
「なりませんよ!? おれってそんな信用ないのですか?」
「もちろん。人としては信用してますが。」
「ホント!? そこんとこ詳しく!」
「はあ。やかましいですね。でも、その空元気私は好きですよ。」
まてまてまて。落ち着け~。おれ。良く考えればこいつはティスリ女神だ! おれのメンタルを侵食されないうちに、一旦会話を切るべき。おれってば賢い!
「おい、ここに何の用があってきたのだ。」
「メデューサさん。ええと。もう一人の犠牲者を救いにです。」
「私の貴重な時間を潰してきてやっているのよ!? 早くしてくれないかしら?」
「まあ。落ち着いて下さい。アラクネ。」
「ふん。女神のくせに。あっしはあなたたちの事全然許す気なくてよ!?」
「・・・許す気なくてよ・・・。」
音が反響する。いや。こだまか。
「お近くにいらっしゃいます? エコーさん?」
「エコーってもしかしてあいつか?」
「ええ?あのニンフも冥界送りにされてんの? 神ってマジ有り得ないんですけど?」
「お二人は知り合いなのですか?」
「だから、あっしに話しかけんなこのクソ女神!」
「どうやら、教育が必要なようですね・・・。(パキッパキッ)」
「ほう。同じ境遇のよしみだ。やるんなら、私も混ぜろ!」
だあああ! こいつらここで戦争始めるきだよ。
「エコーさん、いらっさいましたら、ご返事下さ~い!」
「下さ・・・い。」
顔、近~い。それともおれの距離感がバグっているのか? いや。おかしいのはこいつらだ! 自分を信じろ!
「の、呪いを解除させて頂きますね?」
「ま・・・す。」
灰色の光を宿さない瞳。でも顔可愛いな? すごいなあ。美女ばかりなんだが!?
「!? 喋れる・・・る。」
「本当にすみませんでした! 何でもこれからは償いさせて頂きますので!」
「償い!? それ・・・は、許しがあって…初めて成り立・・・つ。」
「わ、たし、あなたたち許さ、ない。み、たとこあな、た最高神?」
「まあ。恐縮ですが。一時的にさせて頂いております。」
「あな、た。私の馬にな、りなさい。」
「馬ですか?」
「それ。馬いけいけド、ドー!」
何かおれ懐かれた? いや。普通におんぶされているんだが?
ここまでの説明から、幼女っぽいイメージがついてしまったかもしれない。
だが、彼女普通に背が高いのだ。足も長いし・・・。時々手足が透けて、風景に溶け込んでいる。
わあすげえ。時々首を絞められたり、髪の毛をむしられたりするのを除けば、ささやかながらマシュマロの感触も背中に味わえる。
ここにヒロインはいたのか? おれ、最高神なって良かったわ~。しかし、そんな高揚感も一瞬の爆弾発言で打ち砕かれる。
「サトゥーは、ね。一生私の馬車馬として働くの。一生・・・ね。」
背筋がぞわっと来た。やっぱ最高神辞めさせて頂きまっす!
不幸は畳み掛けるようにやって来るのが一番怖い! さてさて死亡グラフ立ちまくっている主人公どうやって立ち回るのか!? 次回お楽しみに♪