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休日の最高神

休日を満喫している最高神。しかし、後ろから忍びよる影が・・・。


おいおい。うっかり忘れていたんだぜ!? 何まじめに最高神なんかやっているんだ? おれは!?


辞めるのについ全力ではなかった! こんなおれを時間はまってくれるだろうか。最短の在位期間(?)が遠のいていく足音がする。


やれやれ。おれとしたことが。


神は7日目に全世界を創り上げ、日曜は休んだ。そうだよなあ! というわけで最高神も休ませて頂く事にした。(実はテミスさんが仕事をしているのを知っている。)


先ずは情報収集だ。世界で一番ビジネス書が多い、商人の街を訪れ、おれは微笑みを浮かべる。


ふふふ。「大望の書」これは良書だぞ! 転職の全てと具体的な将来のプランが書かれている。


おれはご隠居したら、美人な嫁さん迎えて、のんびり暮らしたい。前かってなかなか帰れていないあの家でな!


禁書庫。おれは司書さん混乱デパフをかけ、中に入ろうとしたのだが、手強いのなんのその。


おいおい。確認念入りにし直さないでくれ。頼むって。


「おかしいですね。確認し直しましたが、サトゥーさんの名前本日の来館者の名簿にありませんね。」

「そんな。もう一度確認してくださいよ~!」


「いや。ないですね。」


なんじゃい。おれはこの先にどうしても大事な用があるんじゃ~い!


「かくなる上は・・・。」


「何をしているんですか? サトゥーさん。」

「一人、お出か、け、楽しい?」


おいおいおい。テミスさんの影響で、エコーちゃんが感化されとるやないかい! 


「いや。本当に何でもないですから!」


何でこいつらがいるんだ!? 今一番会いたくない、2人なんだが!?


「一旦出ますよ! 怪しまれてしまってますので!(小声)」

「・・・はい。」


「どうも、お邪魔しました~。(アセッ)」


「またのご利用お待ちしております。今度はきちんとアポとって下さいね。」



*****


「何でいるんですか!」


「エコーさんがお菓子屋にサトゥーさんと一緒に行きたいといっているから探したんですよ!」

「細い、クッキー見たい、なの、美味しい店知ってる。」


きゅ、休日とは!?


「私が、とってきてあげますよ! サトゥーさんが仕事辞める本より興味がある本、知ってますので。」


彼女はふわりと舞い上がり、姿を消した。


「これですよね。全く汚らわしい。返すのは自分でしてくださいね!」


な、なんだと!? すみませんっした。当たっています! い、いや。当てて欲しくなかった・・・。


「なに、それ?」


「な、なんでもないよ? エコーさんにはまだ早いかなあ? (アセッ)」

「ふーん。分かった。」


おれは急いで本を後ろに隠した。本のタイトルは”ヴィーナスの麗しさ”。エロティックな史上最美な女神の写真集がしっかりと握りしめられていた。





テミスさんの感の良さにサトゥーさんがタジタジのようです。

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