運命の出会い
まさか、の展開になるようですよ!?
運命の出会いってどんな出会い何だろう? もしもそれを作り出せるとしたら?
というわけで、おれは暇だな~って思ってた時に人助けの為、駆けつけていた。
「どうか、神様。我々をお救い下さい。神様、どうか・・・。」
今にも命の灯が消えようとしていた時、神は舞い降りた。
「大丈夫ですか? こんなに衰弱して。手当させて頂きますね。」
「あの。あなた様は?」
「ども! 臨時で最高神しております、サトゥーです!」
「・・・???」
あれ。おれの一押しのユーチューバーの挨拶真似たんだがダメでしたか?
手に力を込めヒールをかける。
「すご、い。ありがとうございます。旅のお方。」
「あ、はい。一応最高神です。」
「私は神に使える身。あなたは大変良い人です。でもご自身を神とおっしゃるのは不敬ですよ。今すぐやめたほうがいいです。神々は時に恐ろしくなりますから。」
「なんと、シスターでしたか!」
「そうですが、それがどうかしましたか?」
「神々にその身を捧げると!?」
「はい。その通りです。」
これは来た~! もうおれのお嫁さんになってもらいたい! ド直球で好みどストライクです!
疲れていたのか彼女はおれの腕の中で意識を手放した。
シスターは翼に運ばれ、オリンポス神殿の寝室へと連れて行かれたのだった。
*****
*シスター視点
気が付けば、私は凄く豪華な純白と銀の神々しさで優しく輝くベットに寝かされていた。
先ほどは教会で敵に襲撃され、力尽きていたところを親切な旅人に救われ、瞬きをする間に寝かされていたのだ。
ええと。これはどういう状況?
「ようこそ、お待ちしておりました。パークス様。」
一同それはもう神々しい白のメイド服を着た天使のような方々がお出迎えをしてくれた。
「あ、あの。そのう。介抱してくださりありがとうございます。本当になんとお礼を言っていいのやら。」
ペコペコっとそれはもう大感謝である。
「ところで、あなたは今まで熱心なシスターであったと報告があります。」
「神なんて拝めて。何かあったんすか?」
「じ、実はそのう。私は美の女神アプロディテ様に大恩があるのです。」
聞けば、彼女はエルフ族で先ほど救出した国の側の森に住んでいたそうなのだが、ある事情があり、森をでてある物を求めて入信したそうなのだ。
彼女はある物を欲していた。それはもう身を焦がすほどに!
エルフという種族の特性上、あれがそんなに大きくなかったのだ。
しかし、私はアプロディテ様の神像を見た瞬間、一目惚れをしてしまう。
その日から私は熱心にお祈りを毎日欠かさずしました。
なんと1ヶ月後にはちょっと大きくなっていたんです! そしてその数か月後にも! 育っていったんです!
「ええと。君はそのためにシスターになったんですか?」
「もっちろんです!」
キラキラした瞳。くもり無き眼には、真実だけが映し出されているように見えた。
ダメ出しとばかりに、彼女はとどめの一言で女性陣をドン引きさせる。
「私は、爆乳が大好きなのです! 大きいのが大好きなのです!」
「ヒッ。」
「や、ヤバいっす・・・。」
「は、早くお帰り頂こう・・・。」
その時、ドアがガチャンと閉まる音がした。
「ま、まさか。」
「ええっと。そのう。流石に男性の前では、そのう。恥ずかしいと言いますか・・・。」
「おれも大好きです!」
「え、本当ですか!?」
「わ、私、自分の気持ちに自信がもてなかったんです。だって。世界中のみんなは言うのです。慎ましい大きさが良いと。大きすぎると魅力を感じないと! そんな事ないですよね! 大きいのって魅力的ですよね!」
「その通りです! 大きいって夢があります! もちろん小さいのもいいかもしれません! でもやっぱり個人の好みだと声を大にして言いたいです!」
「あ、あなたは!」
「き、君は!」
ガシリと両手で握手を交わし、おれたちは運命の出会いを果たした。
「パークスさんのあたまの中はほとんどがおっぱいの事でいっぱいなんですね!」
「その通りです!」
「何てすごい人だ! あなたは平和な人ですね! 平和の女神に任命します!」
「女神だなんてそんな!? もう照れるじゃないですか~。(真っ赤)」
もしかしたら、この朗らかでだいぶアホかもしれないこの女性は、ド天然系エロヒロインというおれの知らない女性のタイプの気がしてきた。
これでいいのか主人公(笑)




