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リスクのある世界

最高神、相棒が優秀すぎて悩んでいるそうですよ♪

最悪の想定してみようか。


そうだなあ。もし、この世界が勇者や魔王がいて、最高神を討伐しにくる展開があったとしよう。


もちろん、この世界の最高神におれはなってしまった訳だが、前任の最高神が召喚していたりだとか、別の世界線から遅れてくる可能性も無きにしも非ずなのが悲しいかな、現実だ。


だが、しかし! 現時点でもテンプレとは大幅にずれている。例えば最高神のおれが弱い分、戦乙女ヴァルキリーの3人衆はつよつよだし、そのパターンで裏切るのがセオリーの正義の女神は俺たちに友好的だ。


他に危ない可能性といえば、別の異世界からの侵略戦争だが、テミスさんに確認したところ、自分の担当の世界線では、最も強くなれるそうなので、私が全部倒して見せますとのことです。


強すぎて惚れてしまいそうなんだぜ! 流石は相棒兼我が陣営の懐刀さん!


ふっふっふ。ついニヤついてしまっている時、おれは大抵痛い目をみる。


「しまらない顔ですね! そんなんだから、みんなになめられるんですよ!」

「痛たたたたた! 顎外れる! すみませんっした! 反省します!」


このディスリゴリラ女神め! いつか覚えてろよ!?


おれは心の中で密かに復讐を誓うのだった。



*****


フフフ。どうだあ! 今日のおれは一味違うぜ! 月桂冠にシルクのギリシャ風衣装! あれ? 意外と決まっているんじゃね?


しかし、そんな浮ついた心もバッサリ切り落としてくるのが、ディスリ女神なのだ。


視線がもう既にディスってきていたので、おれは早朝そうそうに帰路につく事にした。


グスン。おれ。ミジンコになりたかった。エコーちゃんならワンチャンおだててくれたかも知れないけどな。


どうやらそんな事さえもなさそうだったので、おれは半ば諦め、いつも通りの日常へと戻る。


うん。最高神ってただの称号なんだよなあ。



*****


東のとある小国がゴブリンの軍隊に攻め滅ぼされたらしい。いやおれも黙ってみていたわけではない。


しかし、おれは人間世界にあまり深く関わってはいけないらしい。


つまらねえなあ。でも、魔物も魔人もそして人類もみな生き物で日々を一生懸命に生きている。


それを好みで選別する世界こそが地獄ではなかろうか。知らんけど。


こうなる運命なら、哲学者とか呼んで意見を聞くべきだったかなあ。例えば中国史趙の宰相の平原君。彼のように食客を集めるとかか?


しかし、フランス革命で集った知識層はあまり優秀ではなかったらしいからな。


そんな事も悩んだりしたので、テミスさんに相談してみる。


「何ですか? 知識人ですか? それなら私がいるじゃないですか!」


だ、そうです。はい。さすが半端ねえっす姉御!


うん。ホントおれ何もすることないなあ。というわけで、午後のカフェオレを嗜むとしますか!








まあ、背後はしっかり任せられるので、もう前を向いて頑張るしかないですよね! 何もない時にこそ備えるのが大変(笑)

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