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神々の対決

前回の続きなので短めです。

おいおい。呪いをかけた犯人を追跡中になぜ邪神と戦うことになっているんだ?


とにもかくにも、ちょっと中二病を患っているエコーちゃんが助けにきてくれたので、彼女がボコっている間におれは先ほどのマントの男を追う。


RPG風の世界感であるこの世界。マントの下からどんな暗器飛び出して来るか分かったもんじゃあない。


というわけで、刺されたりしたら一大事なので、おれは素直に接触を図ることにした。


念話伝達チオティオリム


{何かつらい事でもあるのですか? 神々を呪っても世界が不幸になるだけですよ?}

{んん? なんてことないさ。女房と喧嘩して、そこら辺に釘が落ちてたんで、変な形の枝にぶっ刺しただけさ。}


状態異常魔法もかけたので、素直におれの質問に応じる男。どうやら、腹いせに釘でいたずらしただけらしい。


原型をとどめずにねじ曲がってしまった事には驚いたそうだが。


とにかくこいつは白だ。いまちょうどエコーちゃんにボコられた邪神が限りなく怪しい。


「私に、歯向かうのは1世紀早かった、の、だ!(フンスッ)」


「エコーちゃ、じゃなくて、エコーさん! 来てくれてありがとう! おかげで助かったよ!」

「お礼は、いらな、い。ここまで来る、の、に疲れ、た。おぶって帰って欲しい。」


もちろん、二つ返事でOKした。おれの背中でほんのり顔を赤らめ、少しだけぎゅっと抱きついていた事は残念ながら気付けなかった。


まあ、とにかく今回の件でさすがのおれも学んだ事がある。小さな嫌がらせが、人々ましてや神々にも、大きなダメージが与える事があるという事だ。


きっと日常生活にも、凶器はたくさん溢れているのだろう。


この世界は正義の女神が伏せていた影響もあり、俗に言う悪が勝利を収める一日となった。普通はバランスがとれているのだが、そのバランスが崩壊していたのだ。


しかし、今日一日で肩が着いたので、明日からは変わらぬ日々に戻るのだろう。


そんな事を思いつつ、おれは夜のハーブティーで喉を潤していた。








読んでくれてありがとう!


登場人物紹介♪

アラクネ(元凄腕の織職人):あっしが一人称。砕けた口調が素のよう。

メデューサ(元女王):姉御肌のクール美女。

エコー(元こだまニンフ):片言で喋る。癒し系美少女。

テミス(正義の女神):最近では頼もしいディスリ女神になっている

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