戦乙女のオフ会
さて、前回別行動をしていた、彼女たちの回だそうですよ♪
戦乙女こと、メデューサは、慰安旅行に出ていた。
「温泉最高っすね! 牢屋で縛られていた気持ちがほぐされる~。」
「これ、ダメ、になる、ヤツ~♪」
後ろで、私と一緒で神々の犠牲者が羽を伸ばしている。いったい、いつぶりだろうか。
屋根から雫がたれ落ちる。水音と共に波紋が・・・。湯気と共に意識は広がっていく。ああ。これが癒し・・・。
「そんな、ズルいっすよ! なんでこんな髪がサラサラ何ですか!? あっしにもサラサラ成分よこせ~!」
「アラクネ、は、そのままでも可愛、い、から、だい、じょうぶ!」
「可愛いっすね! でも許さん!」
「足、つった。た、すけて。ブクブク。」
「大変っす!」
「おっと、これはいかん!」
「お、おふろ怖い・・・。」
「エコーちゃんはのぼせちゃったすか?」
「おい。気を付けてくれよ?」
何事もなく、安堵のため息が出てしまう。
「そう言えば、エコーちゃん何歳なの?」
「わ、たしは人間でいうとこの、花の18歳!」
まさにドヤァと言わんばかりに胸を張って来た。
(可愛いっすね! 何ですかこの生き物は!?)
(可愛い過ぎるだと! 膝にのせてギューってしてみたい。(ゴクリ))
そう思ったのは2人の秘密だ。 しかしそれにしては、あどけなさがかな~り残っているなあ。
「と、ころで、メデューサは、この後どうするの?」
「そうさね。私はしばらくはサトゥーの下で戦乙女として働こうと思う。」
「あっしもっす! なんかあいつ弱そうだから、直ぐに殺されそうですし!」
「わ、たしが、サトゥーさんの、こと、守、る。」
ちょっと顔を赤らめ拳を握りしめる。
あらら。これは。
「もしかして、サトゥーさんのこと好きなんすか?」
「ちょっと好き。誰にもわた、したくない。」
「おい。あいつが私たちを助けたのは、多分仕事だぞ!?」
「そうっすよ! あいつ弱っちいし、いいとこなしっす!」
「でも・・・。」
あ、ヤバい。これマジっす。
「まあ、サトゥーさんは優しいっすからね。」
「どうして、サトゥーさん好きになったのかな?」
「(コクッコクッ)。そう、やさ、しい。」
「背中に、張り付いて、い、るとき・・・。 大きな背中、安心。温かい優しさ。そしたら好きってなった・・・。」
あまりの恥ずかしさで、顔を真っ赤にしたエコーちゃんは冷水を頭にぶっかけ始めた。
「ちょっと! あんまり冷やしちゃダメっすよ!?」
「気を付けろよ? はい。バスタオル。」
「そっか。エコーちゃんは恋をしているんすねえ。可愛いっす!」
「そ、んなことない。(真っ赤)」
2人で、大きなバスタオルに包みこんで、拭いてあげることにした。
「お疲れでしょうから、温泉旅行良かったら、楽しんできてください! ホントにヤバい怪物来てしまったら、駆けつけてもらいですけれど。(苦笑)」
少し申し訳なさそう、でも私たちのことを大切に思いやる表情は、旅行先で思いだしても、ホッコリするものだ。
おやおや!? 思わぬところから好意を寄せられているようですよ? さてさて、どうなることやら・・・。(笑)




