表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
NPCとかプレイヤーとか意味不明です  作者: 鈴木 ダイスケ
1/1

~神話~楽園1

人はその昔、楽園に住んでいたとされる。楽園とは幸せがあふれる世界。神界と下界をつなぐ橋。ただ幸せなだけじゃ満足できなくなった人間は、神の住居へと足を踏み入れてしまう。それに怒った神々は人を下界へとおとした。下界は、厳しかった。暗雲と呼ばれる闇が世界の表面を覆い、自分たちも、地形も見えない。魔物と呼ばれる凶悪な生き物さえいた。そこで人間たちは知恵をしぼった。そして、その生活環境の差で、種族は分かれた。



一つ、街をつくり、そこに定住することで動きやすくなった人種。彼らは特徴こそないが、十人十色の種族として人数は増える一方にある。


二つ、外敵から隠れるため、深い森に住みこんだ長耳族エルフ。長い耳と火を灯すために発展した魔術。とても勤勉な種族として知られる一方、その人口は減少の一途をたどっている。


三つ、黒雲と呼ばれる死の海の近くに住み、敵はそこに追いやって生き延びてきた人魚族。人魚になった理由として、魚を食べすぎたせいで魚に近づいたという説と、黒雲の悪臭が原因だという説が有力。


四つ、人種と同じく街に住んでいたが、戦いすぎたせいで肉体が大きく変わり、威力のある大きな武器を使えるようになったオーク族。女のオークは、その大きな体に頭を悩ませるという。


五つ、小さな洞窟に隠れて住んでいたため、体が成長しなくなった小人族。手先が器用なので、細工などをつくることが多いが、どうしても戦うことにあこがれる男の子にとっては悲しい種族。


六つ、獣と共存しているうちに、獣の特徴を持つようになった獣種。時々野生の本能が出てしまう。それぞれの獣の特区長を引き継いでいる。


そして最後に、有翼種。大きな羽を持ち、空に住む、人間とはかけ離れた種族だ。その姿は謎につつまれている。




このように、たくさんの種族に分かれた彼らは、暗雲の世界を照らすために魔術を生み出し、世界の各地に「暗雲の光」という魔石をおいた。それにより、今日まで暗雲は明るく照らされて消えているのである。




~楽園~ 著者 不明







―――――――――――――――――――――――――



「ゼイン。早く起きなさい。ご飯ができたわよ。」

僕は本から目をはなした。お母さんの声が聞こえてきたからだ。

「わかった!すぐ行く。」

僕は丁寧に本を本棚に戻すと、お母さんの声がするほうへと歩いた。家に暗雲の光のかけらがないせいで、何も見えない。

朝の静けさが残る馬車の中で、僕はふとこんなことを思った。暗雲の光は、心の暗雲も照らしてくれるのだろうか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ