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贈り物

相応が遅れてしまいすみませんテスト期間中だったもので。

テストが終わったらまた頑張ろうと思います。

次の日、クラインから宮殿の庭に集まるように女たちに伝言が伝わった。私はこうなることは大体予想がついていたから驚きはしなかった。ウルは今寝ているから集まるにはちょうどよかった。


 私は部屋を出て庭の中心に足を進めた。クラインに贈り物をするつもりはなかったが、後からがめんどくさそうなので、一応あげる物は決まっている。そう思いながら歩くこと数分あっという間にたどり着いた。


 そこにはすでに女たちが集まっていて、何があるのかと浮き足立っていた。私が到着してからすぐにクラインが現れた、


 「お前たちよく来てくれた。俺からある余興を言い渡す。」


 そう言ったクラインの顔はまさしく私たちを見下しているような顔をしている。本当に私たち人間は人として見られているのだそうか。


 「お前たちにはこの俺に贈り物をしてもらう、贈り物はなんでもいいしかしこの俺に対して失礼なものを送ったものは命はないと思え。日時は明日の午後までとする以上。」


 そう言ってクラインは帰って行った。なんて自分勝手な王なんだ。この世界では生きるためにはとにかく言いなりにならなければいけない。早く元の世界に帰りたいよう。でも私のこの願いは一生かなわないだろう。


 私は素直に家に帰った。家の扉を開けると、ウルがいきなりとびかかってきた。

 

 「レイナどこにいってたの?心配したんだよ、もしかしたら僕を置いて元の世界に帰ったのかと思って。」


 そう言ったウルの顔は今にも泣きそうだった。これは私も少し悪い気がした。


 「ごめんねウル、王様ら呼び出しがあったんだよ。ウルに言っておこうと思ったけど気持ちよさそうに寝ているものだから。これからは気を付けるわ。」


 「分かった。それであの男は何を話したの?」


 「前に言ってた贈り物のことよ。私はもうあげる物は決まっているけど」


 「それでレイナは何をあげるの?」


 「絵よ、私は小さいころから絵を描くのが好きだから、絵を描いて渡すつもりよ。あの王のことだから、私みたいなのが描いた絵なんかすぐ捨てるだろうけどね。」


 「そんなことなよ。俺はレイナの絵、好きだよ。」


 今まではうっとおしい言葉のように聞こえていたけど、今はその言葉はとてもありがたく感じる。このままここでウルと生活するのもいいな。


 「レイナさっきからボーっとしてどうしたの?」


 「何でもないわ。それより今から絵をかきに行きましょう。まだ朝も早いわけだし、あの湖はきっときれいよ。」


 「それってどこなの?早く俺も行ってみたいな、でも俺たち二人で行くってことはもしかしてデート?」


 「そんなの違うわよ勘違いしないでね、ほら早く準備していくわよ。遅かったら置いていくからね。」


 「ちょっとまってよ~」


 相変わらずウルの困る顔を見るのは楽しい。なぜか弟がいるみたいな気がしてくる。でもウルは姉弟は嫌って言ってたわね。


 ウルの準備が終って、私たちは湖に足を進めた。













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