久しぶりの外
投稿が遅れてしまいすみません。
もう少し頻度が上がるように努力します。
私がここに来てからそのに出たのは、実に二回目である。一回目は初めてここに来た時で、二回目はいまだ。
今この瞬間、私は外に出なかったことに後悔している。こんなにきれいな地祇が立ち並ぶ中、小動物たちがたくさん森の中を駆け回っている。
この世界にはまともな生き物はいないと思っていたけど、それはただの思い違いだった。カイラに出会ったときに気づいていればよかった。
「どう?レイナ、外の世界は気に入ってくれたかしら。」
カイラは私の顔を覗き込むようにして私を見ていた。こんな素晴らしいものを見て気に入らない人がいるはずがない。
「ええ、本当に素晴らしいところね。この世界に来て二番目に良かったと思っているわ、一番は当然あなたに出会えたことだけどね。カイラ」
私がそういうとカイラは目に涙をためて私に抱き付いてきた。
「当然じゃない。私だってそう思っているは。でもアリシアがそうなことを言ってくれるなんて、私あまりに嬉しすぎて...」
私は突然泣き出したカイラの慰めてから、再び森の中へと進んでいった。
「もうすぐよアリシア。」
そういったカイラの顔はとてもうれしそうだった。私はその幸せそうな顔を見ながら、歩いていると、目の前に急に光が差してきた。引きこもりだった私には眩しすぎる光だった。
ようやく目も慣れはじめ恐る恐る目を開けると、そこには大きな湖があった。中の水は澄んでいて、魚もいきいきと泳いでいる。
「カイラありがとう。こんなにきれいな湖初めて見たわ。カイラの誘いを断っていた私がバカみたいね。」
「そうよ、私もこの綺麗な湖を見せてあげたかったけどアリシアが何度も断るからもう諦めようとしていたところなの。でもこれだけじゃないわよ。みんな出てきて!」
カイラがそういうと、林の中からぞろぞろと動物たちが集まってきた。大小さまざまな動物たちがたくさん現れた。
「紹介するわ。この子たちは私の友人で、時々みんなで遊んだりするの。みんなにアリシアのことを話したら、みんなが会いたいっていうものだから、つい呼んじゃった。別に良かったよね?」
「当然よ。むしろうれしいくらいだわ。これでもっと素晴らしい絵が描けるわ。はじめはカイラだけを描こうと思っていたの。」
「せっかく来たのに私の絵を描くなんてもったいないじゃない。でも、アリシアらしいわね。」
カイラがそういった後、動物たちに何かを話しているようだ。話が終わったかと思うと、動物たちが、嬉しそうに騒ぎ出した。
「カイラ、どうしたの?」
「みんなに私たちの絵を描いてもらうと言ったら、みんな騒ぎ出したのよ。まぁその気持ちは私にもわかるけどね。ほーらみんな並ぶわよ遅れたら描いてもらえないからね。」
動物たちはこの言葉に素早く反応し、湖の前にきれいに並んだ。
私は絵を描いている間ずっと思っていたことがあった。この森でなら一生暮らしていけるかも知れない。絵を描いていた時で、こんなにうれしい時間はない。
楽しい時間はすぐすぎるもので、気づけば絵が描き終わっていた。
「終わったわ。」
私がそういうと動物たちはすぐさま私のも他まで来て絵を覗きだした。
「すげぇー。」みんなが声をそろえて言っている。
この時間がいつまでも続けばいいのに。
気が付けば辺りは暗くなっていて、湖には大きな月が映し出されている。
「もう帰らないと。これ以上いたら私家に帰れなくなるわ。」
「そうだね、じゃあみんなで送りましょう。」
「そうしよう。そうしよう。」
動物たちは声をそろえてそういった。
動物たちとみんなで帰ろうとしている間、アリシアを見つめているものがいた。
「誰だあの女は。」
このことにアリシアは気づくことなく動物たちと暗い森を進んでいった。