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友達

最初の方はレイナの幸せな時間が流れます。

でもそんなに人生は甘くなくいろいろな災難がレイナに降りかかります。どうぞ応援してやってください

私がこの世界そしてこの宮殿に連れてこられてもう3か月がたとうとしています。私と一緒に来た女たちは、もうあの吸血鬼の男の妻になるために必死です。毎日のように宮殿に通っています。 

 ときおり物置の外から、『クライン様とってもお上手なんですよ』と数人の女たちがいかがわしい会話をしている。


 私はというと、この狭い物置の中で幸いポケットに入っていた鉛筆で絵を描いている。 

 あともう一つ、おうれしい出来事を教えようと思います。

 

 それは、友達ができたことです。

その子はとっても優しくて毎日こもっている私のところに来ては外で起こったことを話してくれます。


 え?どんなともだちかって?それはこの子です。


 「こんにちは。私はネズミのカイラっていうの、よろしくね。」


 この子が私がここに住んでいて初めてできた友達。私のお母さんみたいな存在です。

  「ところでカイラ今日はどんな話をしてくれるの?」


 「それよりレイナ。あなたも少しは外に出た方がいいんじゃない。体に悪いわよ。あんな女たちと仲良くなれとは言わないから。少しは森の方に行ってみない?」


 「ええー、だって外に行っても楽しいことは何もないよ?それより私は毎日ここで絵を描いてカイラの話を聞いていた方が全然楽しいと思うよ。」


 「レイナの言葉はうれしいんだけどねぇ、そうだレイナ!あなた絵が得意でしょ外に出れば、ここにいるよりもっときれいな絵が描けるわよ。ね!」


 「そんなに森が綺麗なら、少し行ってみたい気がするかも。」


 「よし決まり、善は急げっていうしね!明日さっそく森に行ってみましょう。私のお気に入りな場所に連れて行ってあげるわ。朝に迎えに来るわね」


 私は半ば強引にカイラに決まられながらも、明日行くことになった。話が終わった後カイラは、『もう家に帰るわ、明日のじゅんびがあるしね!』と言って私の部屋から出ていった。 


 私の部屋にはたくさん隙間がある。住んでいたはじめのころは、隙間風に悩まされていたが、この隙間のおかげでカイラという大切な友達が作ることができたのだから、今は感謝するほどだ。

 

 私はその日なぜかワクワクして仕方がなかった。夜眠れなくなるなんていつぶりだろうか。この世界に来て私は毎日無駄な時間を過ごしてきたから、明日何かが変わるかもしれない。そんな思いにかられていた。


 次の日カイラは時間どうりいつもの隙間からやってきた。


 「レイナ準備はできた?もう行くわよ。」


 「ちょっと待って今準備するから。」


 私はそういって紙と鉛筆をもって森へ出かけた。



















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