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異世界行っても、俺は俺。  作者: 湯豆腐
1/3

一章 俺に何をしろと。

「ふふーんふーふん♪」

陽気に鼻唄を歌う俺。

実にキモい。


でも、許して!良いことがあったんだよ!

なんていったて、今日は俺に「あれ」が届く日なんだよ。


まぁ、ただのエアガンだけどね。


いや、今日届くのは「ただの」じゃない。

なんと500万人から抽選で一人に当たる、ものすっごおおおおおい「レア」なのである。


「お兄ちゃんキモいよ。」

鼻唄を歌いながら、自分のトーストにジャムを塗っていた俺に声をかける一人の美少女。

肩まで伸びている淡い赤色の髪の毛。

薄い茶色がかったつり目。

背丈は150cmくらいで、けして大きいとはいかなく、むしろ小さい方である。

そう、妹だ。


まぁ、確かに鼻唄を歌っていた事に関してはキモいと自覚している。

だが今の妹の発言には、明らかに悪意が感じられる。

まるで俺がキモいみたいじゃないか。

これでも一応顔には自信がある。唯一の自慢出来る事だ。


あ、自己紹介がまだだったな。

俺の名前は「沖崎(おきざき) (さい)」で、趣味はエアガン集め。

地味だとか思わないでくれ。

彼女は、邪魔なだけなので居ない。(本当は喉から手が突き出ちゃう程、欲しい)

今は高校に通う普通の高校2年生。部活には入っていない。

去年まではバスケ部に入っていたんだけど、肩を壊してしまったので辞めた。


で、俺の隣に座っている美少女(妹)の名前は「沖崎(おきざき) 芽萎(めい)」。

友達の前では明るく楽しく過ごし、俺の前では冷たく退屈そうに過ごしている。

べ、別に悲しくなんかないんだからねっ!


ご覧の通り、俺は性格が残念な位にアレなので妹に嫌われている。

昔は俺にベッタリだったのに、今は目を合わせる度に何故か殴られるという始末。

俺って可哀想。


ちなみに親は両親共に仕事が忙しく、俺たちが学校に行く頃にはもう家に居ない。

仲は良い方だと思う。


「ねぇ芽萎、そこのお茶取って。」

パンをかじりながら、いつも通り芽萎に話かける。

「うん。分かった。」

芽萎はもうパンを食べ終えた様で、口を拭きながら優しく手渡してくれた。

「ありがと。」

不意に芽萎と手が触れてしまった。

(やべっ)

「きゃああああああああああっ!」

「ぶほぉっ!」

芽萎の強烈な右ストレートが俺の鼻に直撃する。

一体どこからそんな力が出てくるのか不思議なくらい、怪力なのだ。

未だにこのパンチには慣れない。


「す、すまん。」

鼻から溢れ出てくる鼻血を片手で抑えながら、懸命に謝る俺。情けない。

だが芽萎は、俺の方には目もくれず走って洗面所に向かった。

「ジャャー。」

勢い良く流れ出る水の音。そして手をハンカチで拭いて戻ってくる芽萎。


(手を洗ったのかあああああああああっ!)

お兄ちゃんショック!

不登校になっちゃうぞっ。


「もう学校行くからっ。」

それだけ言い残し、家から出ていってしまった。


殴られるのは、いつもの事だったけど、手を洗われたのは初めてだ。

俺の精神は瀕死状態だ。誰か助けて。

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