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僕
この作品は無量大数で書いていた作品です。
タイトルを変更しています。
決して盗作とかではないので宜しくお願いします。
僕には一卵性双生児の兄がいる。
一卵性の双子だと言っても僕と兄は似ていない。
姿は同じだ瓜二つだ、でも中身が違うのだ。
性格もそうだけれど一番は能力だ。
性格なんて周りの環境で変わるものだから。
僕達の母さんはとても分かりやすい人で兄が大好きで僕の事は大嫌い。
母さんの中では兄が一番なんだ。
僕はビリ、そんな環境で育ったのだから僕がこんな性格になったのも仕方ないと思う。
姿は同じ、でも兄と僕では使える力が違った。
兄は母さんと同じ力で僕は父さんと同じ力。
母さんは父さんを憎んでいるから僕を見ると父さんの事を思い出してしまうらしい。
僕の事が嫌いなのは仕方ない事なのかもしれない。
僕達の父さんは母さんを裏切った。
どんな風に裏切ったかなんて僕達は知らない、知っているのは母さんが酷く傷ついているという事だけ。
僕は母さんが大好きだ、例え僕の存在を無かったことにしていても。