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姉の襲撃
俺の姉は悪魔だ。天使のような仮面を被った・・・まるで魔女のよう。
青から白へ、空のグラデーション。
まだ、少し肌寒い季節。
早朝五時。歩は姉さまに叩き起こされて、買出しに出かけた。
階段を上がる音。明らかにドタドタと激しい。
『オルァァァ――――』
ドアが勢いよく放たれると、静寂に満ちた歩の部屋。
『何所に隠れたァァァ―――殺すぞ』
次女、美崎。容姿端麗、性格は滅茶苦茶。我が家は姉さまの天下だ。
「あぁ、落ち着いてぇ〜美崎ちゃぁん」
長女、彰子。人並みに可愛いけれど、天然。姉ちゃんはかなりのバカだ。
俺は末っ子で、姉が二人の三人キョウダイという事になる。
姉さまはクローゼットの前に立って『でて来い』と低い声で言った。
「……すみませんっ」
これ以上、姉さまの怒りに触れないよーに、俺は素直に出てきた。出てきて、イキナリ殴られた。もち、拳で。こっえ〜。
「乱暴わダメよぉ〜」
姉ちゃん、もっと早くいってくれ。つか、見てないで止めろよっ!!!
はめまして!!鳴瀬デス☆
『THE☆ROCK』に続いて、青春第二弾!!!
どうぞ、末永く見守ってくださいナ。