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阿呆アラサーエッセイ

そもそもAI作品が増えていること自体を知らなかった阿呆なアラサーはこちら

作者: 鶴嶌大晩
掲載日:2026/06/03

 どうやら最近AI作品が増えているらしい。


 恥ずかしながら自分は他の方が投稿したなろう(もしくは別サイトでも)の作品を読むことはそこまで多くなく、それに1年近く家庭の色々や先日連載スタートさせた新作の執筆に集中していたので、AI作品が増加していること自体を知らなかった。


 超がつくほど久しぶりにユーザーホームのお知らせ欄を開いたら、目に飛び込んできたのは『「作品創作におけるAI利用状況の設定必須化」にお寄せいただいた質問について』という見出しの記事。


 そこから慌ててお知らせ欄の過去ログを漁ってみると、どうやらAI利用に関する設定が必須化されるらしく「おお。そんなにAIで作られた作品は増えてんのか」と半ば純粋に驚いた次第だ。


 まあ「なろうに作品を投稿してんだったら定期的にお知らせ欄は見ろバカ」という真っ当なお叱りは受け入れるとして、当然これまでまったくAIについて見聞きしていなかったわけではない。


 私は一応いい歳した大人なのでネットでもテレビでも新聞でもこれにまつわる話はよく聞いていたし、たとえばSNSなどでAIによって生成された絵や動画にまつわる議論なども目にする機会は多い。


 それでも30歳を少し超えた私は『人工知能』という言葉に憧れがある。


 小説、漫画、アニメ、ゲーム、映画……。子供の頃から近未来的な世界観が好きであって、最先端技術が一般化している現代というのはある意味で夢見ていた世界ではあるのかもしれない。


 ただし。もちろんそこに多くの問題点は存在しているのだろう。


◇◇◇


 私だって今まで「AIを一切使わず生きてきた!」とは言えない。


 しかし小説の執筆に利用したことはなく、そもそもどうやって小説レベルの長文を出力できるのか知らない。オジサンなので。


 それでは主に何に使ったのかというと、物は試しと思って『今自分が暮らしている地域にどうにか電車を通したい。こういう路線だったらどうだ!?』という相談にだ。


 いや分かっている。そんなことAIではなく住んでいる自治体に言わなければならないことに。


 しかもこの時に使ったAI、私に媚びを売ることなく冷静に淡々と「その路線は採算取れません。電車を通すのは諦めてください」と言ってきた。


 風の噂でAIというのは利用者にとって都合がいいことばかり言うと聞いていたのに話が違う。それ以降「いや採算取れるって!利用者それなりにいるって!」という阿呆アラサーの私と「だから無理だって。工事費考えろよ」と答えるAIで言い合いをした挙句、喧嘩別れになってしまった。AIと喧嘩別れって何だよ。


 このことは約1年前のことだと記憶しているのだが、それからはほとんどAIを使っていない。


 『ほとんど』と言ったのは、最近検索エンジンで頼んでもないのに検索結果の冒頭にAIの要約が出てきて、嫌でも目に入ることを利用経験に加算しているから。


 そしてこれは非常に厄介。


 実は今連載している作品の有力タイトル案を「似たような名前の小説とかないよね……」と検索した際、この『AIの要約』はそのタイトルから勝手に短いストーリー的な文を出力し始めたのだ。


 もちろん私は「何をバカなことしてんだテメエは!電脳風情が調子に乗るなよ!」とブチ切れた。ちなみに本当にこれに近いことを叫んでその後怒りをエネルギーに筋トレした。


 なおこの時に出力された短いストーリー的な文は全然面白そうじゃなかった。「ふん、俺の勝ちだな。俺の書いた物語の方がおもろいやん!」と言いながら腕立て伏せした。


 その時検索したタイトルは案の定ながら破棄せざるを得なくなり、急いで再考したのが今のタイトル。めんどくせえ。頑張って考えた初期の有力タイトル案を無駄にしやがって。


 ただここで問題なのは、何かを検索した時に勝手にAIによる要約という現象が起こることだ。


 もちろんそのようなことが起こり得ない検索エンジンを使えばいいだけの話なのはそうなんだが、これは一種の不可抗力ではないだろうか?


 今後なろうに導入されるAI利用状況設定には『補助的利用』という項目があるらしいのだが、たとえばAIを使う意図はないにしても何かの調べ事の検索結果として出てきたAI概要を参考にすることぐらいあるかもしれない。

→ここ、ちょうど推敲している時になろう公式から声明が出てました。なんとお知らせ欄をチェックしてたんです。偉いぞ阿呆アラサーである私。でもカットするのも面倒なのでそのままです。


 私だって今は紙の辞書や辞典を使用しているのだが、ふと気になった何気ないことはネット検索し、その時には最初に出てくるAI概要が否が応でも目に入ることだってあるのだから。


◇◇◇


 月並みな〆になるが、結局AIというのは使い方なのだろう。


 恐らく今なろうで(というか創作全般的に)問題になっているのはAIにすべてを丸投げし、誰かによって食わされた他者のアイデアが大いに利用され、出力されたそれを推敲することなく世に放つレベルのものだと思われる。


 やはり一度でも物を書いた経験があれば、誤字脱字チェックぐらいは機械的な装置に任せたくなる気持ちは正直分かる。それに『神は細部に宿る』という言葉があるとしても、作家にとって時間や体力は無限ではない。


 ただ個人的な意見を言うと、ひとまずAI丸投げ作品に関してはすぐに廃れるだろうなというところ。


 たとえテンプレど真ん中作品だろうと、斜に構えて流行りからずらされた作品だろうと、書き手の『癖』が詰められた作品に変態性(語弊がある)で敵わない。結局面白いかどうかって変態性(語弊がある)で決まると思うので。


 しかしその一方でAIに細かい箇所をサポートしてもらうことは一般化が進むのでは?とも考えてしまう。まあそのAIも「ちゃんとしたサポートできること」が前提になるのでまだまだ先かな?とも思うが。


 さて、ここまで駆け足で2000文字ぐらいのエッセイを人力で書いてきたがやはり疲れる。


 どうせどれだけ確認しても投稿後に誤字脱字は見つかるだろうし、いっそそのチェックをAIの補助でも使ってしてみようと考えたが……やっぱりやめた。


 こんな阿呆アラサーが書いた文章、AIに見せたら「なんてもの食わせたんだ!」と言ってきてまた喧嘩するかもしれないからだ。

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何か最近作者違うのに同じような文体の作品増えてるなー、やたらと無機質って言うか感情の感じられないのなんだろこれ?ってずっと思ってたら「それAI小説」ってツッコミを知人に入れられるまで気づかなかった私で…
 とても楽しく読ませていただきました。  自分はAIを一切使わないで小説を書いていますので、AI不使用だなと思っていたのですが、「そう言えばスマホで調べ物をするときに(AIによる概要)って出てくるな」…
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