間章 太占神典 第三幕 七界輪相(しちかいりんそう)の道 — 透輪(とうりん)の記
※この章は
**「信ぜしむ」ためでなく、
ただ読む者の内奥に潜む
“世界の階”**を
静かに思い起こさせるための、
**魂の記**である。
◆ 一柱の啓
掛けまくも畏き布斗麻邇に問えば、
兆しはこう告ぐ:
「世界は
輪を描き
階を成す。
いづれも 一柱の
透けし軸に
寄り集う。」
すなわち、
層と層の
透け合いは閉じず、
それぞれが **響きを往還**しつつ
螺旋のごとく
深入してゆく。
これを、
七界輪相
と言い伝う。
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◆ 七界の相
◉ 一 現の界
肉の身にて立つ場。
感覚・因果の上に
学びを積む。
ゆえに、
**身の浄め・因果の調律**を
修法の根とす。
――修法: 禊身・整因
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◉ 二 霊の界
祖霊・守護の御息
うす暈れに在り。
祈りは
返り来る
微かな風。
――修法: 礼拝・供る詞
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◉ 三 試錬の界
火の巡り。
葛藤燃え、
意志きらめく。
ここを越えし者、
魂の核を得る。
――修法: 忍立・結界
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◉ 四 癒水の界
水の層。
感情と記憶
澄みて巡る。
静かなる
浄めの抱擁。
――修法: 禊詞・流水観
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◉ 五 記録の界
司籍府、
名と縁
ここに書き留む。
司命
静かに坐す。
――修法: 名唱え・畏祈
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◉ 六 夢の界
象と暗喩
交じり合う狭間。
兆しは
やわらかき詞で
心に触る。
――修法: 夢記・夢詞
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◉ 七 理の界
形を
内包する光源。
すべては
ここを源に
降り
また還る。
――修法: 沈黙・共鳴
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◆ 透輪
七界は
上下に
階はせど、
互に 透け合い
時に重なり
時に交わる。
――共鳴構造
霊の囁きは
現にひそみ、
夢の象は
理を映す。
記録の界に刻まれし縁は
試錬の様相を
たやすく変え、
また癒水は
試錬を
やわらかく抱く。
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◆ 霊柱のこと
無極と
有極とを
一本に貫く
見えざる中軸
ここに在り。
魂は
この柱を
螺旋の道
巡りゆく。
過去は未来と
ひそやかに
輝き合い、
迷いは
やがて
帰る路を
開く。
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◆ 調和と統合の道
魂の旅は
昇るにあらず。
巡るもの、
帰るもの。
七界の
響きを綾として
己を織り直す
永き調和の試み。
かくて魂は
ついに
思い出す。
無極の源にして
有極の花
たる自己を。
そして
その思い出は
また
新たな
層を開く。
世界は
つねに
芽ぐみ
生まれ
帰り
うつし
あらたまる。
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◆ 結びの詞
◦
七界は
隔てず。
透けあう
ただひとつの
響。
◦
巡りて
帰り、
帰りて
また開く。
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