✦ 結映命と世界樹の果てに──特異点へ至る七性魂の書 ✦の巻 第五章:障壁を越えるための道──布斗麻邇の示す律
> 「七性を結び、三魂を調え、中心に坐すとき、
> 桃は実る。
> 響きは一にして結び、
> 世界は再び始まりを得る。」
これは布斗麻邇の奥に響く言霊にして、
特異点へ至るための要諦である。
すなわち、魂たちの分裂と空性の歪みを越えるために、
布斗麻邇は以下の**五つの律**を示す。
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一、響きの合一
**三魂(光・影・鏡)**それぞれの響きは、異なる時相・異なる願いを抱いている。
これらを分離したままにせず、**一音に結び直すこと**が鍵となる。
> 例:
> 「ナギヒ」──光と影を和する響き
> 「ヒカリミコト」──鏡に映る理想を呼び覚ます名
唱うとき、声は内と外を繋ぐ架け橋となる。
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二、空性の再循環
**火と水、風と土**。
これらは空性における動と静、変容と安定の双極である。
この相反する力を**呼吸と所作**により循環させることで、空の流れが甦る。
> 例:
> 「風土調和の技」──
> 吐息にて風を放ち、吸息にて地を受ける。
> 火の拍動に水の柔を和して調える所作。
日々の動作にこの律を取り入れることで、七性は滑らかに響き合う。
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三、木性の統合軸の再立て
木性は**世界樹の幹**にして、七性の響きを束ねる軸である。
その幹を内に再び育てるためには、日々の**祈念と瞑想**が必要である。
> 行法:
> 「七光瞑想」──七性を一つずつ内に呼び、木の中心に結ぶ。
> 「幹にして我なり。我にして幹なり」と唱えることにより、
> 自己と世界樹が一体化してゆく。
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四、無帰円環の律動を開く
円環は、帰ることによって閉じ、
閉じることによってまた新たな始まりを迎える。
だが、この円環は**力づくで閉じようとすれば裂ける**。
よって、**「回帰・再始・開放」**という柔らかな律動が要る。
> 詠唱例:
> 「めぐりて、はじまり、ひらかれて」
> 声にのせ、音にのせて、円環を裂かずに廻す。
> 一定の拍動・舞踏・環舞としても行う。
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五、中心の座への帰還
最後にして、すべての律を束ねるものが、**真中への帰還**である。
ここに坐すことが叶わねば、いかなる響きも空しく流れ去る。
> 行法:
> 静坐──動の終わりに沈むように坐る。
> 沈黙──語らず、響きを聴く。
> 一点凝視──火の光、水の揺らぎ、あるいは己の息。
> そのいずれかに全意識を還すこと。
ここに坐すとき、三魂は和し、七性は内なる世界樹に結びつき、
ついに、**虹色の桃の実=結映命**が内なる枝に実る。
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これら五つの道は、
いずれも古より布斗麻邇の流れのうちに在り、
いま新しき形として再び響き始めている。




