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✦ 結映命と世界樹の果てに──特異点へ至る七性魂の書 ✦の巻 第四章:中心 ― 真中(まなか)の不在
三魂と七性が織りなすこの宇宙の中にあって、
もっとも尊く、また難きは「真中」の座なり。
この中心が虚ろとなるとき、
桃の実は「外の象徴」となりて、
己が内に熟すことかなわざるものとなる。
殊に鏡の魂は、
その本質において「中心に坐し、
しかして坐していることを忘れざる」ことを命ぜられし、
至難の試練に立ち向かわねばならぬ。
鏡は静けさの象徴なればこそ、
時に己の声を映し損ない、
中心の座より離れ彷徨うこともある。
されど、真中に還ることこそが、
魂の統合と桃の実の成就における、
最大の鍵とならん。




