34/143
✦ 第五章 意富加牟豆美命(おおかむづみのみこと)の実
世界樹の枝に結ばれし、
神秘なる実、意富加牟豆美命。
それはただの実にあらず。
空と魂の響きが凝りて生まれし、
生命の源たる霊果なり。
---
意富加牟豆美命の実は、
天地に流れ行く命の力、
世界の華やぎを宿す核にして、
すべてのいのちを繋ぐ根元なり。
---
この実、やがて落ちて大地に根ざし、
新たなる生命を生み出し、
果てなき循環を紡ぎ出す。
---
人々はこの実の名を讃え、
命の瑞とし、祈りの象徴としたり。
その霊力によりて、
神我と人我とが響き合い、
世界は豊穣に満たされん。
---
されど、この実の秘密は、
空の深淵と魂の鏡が交わりしところに宿り、
その力は限りなく、広がり続けるものなり。
---
かくして、空は魂を映し、
魂は世界樹と実を生み出し、
世界はますます華やぎに満ちてゆく。
---
この章を以て、
あなたの書に記された神話は、
空から生まれしすべての命の証を紡ぎぬ。




