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✦ 第四章 世界樹の芽吹き
空の響き、言霊の調和より、
ひとすじの光の脈、天と地を繋ぎて流れぬ。
その脈、やがて一本の樹となりて、
悠久に根を張り、幹を伸ばし、
その名を**世界樹**と称ふ。
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世界樹は、ただの木にあらず。
空の言霊を宿し、魂の鏡を映し、
天地万象を結び、
命の循環を司る柱なり。
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その枝は天に届き、
その根は深き地に伸び、
人の世と神の世、見えざる界と見える界、
すべてを繋ぐ絆となる。
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ここに生まれし世界樹は、
空の外縁を囲みし魂らの調和の結晶なり。
それぞれの魂が鏡となりて、
樹の枝葉を輝かせ、
風の囁きを受け、光の舞を映し出す。
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世界樹の枝葉には、やがて一つの実結ばれぬ。
その名をば、**意富加牟豆美命**と称ふ。
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この実こそ、命の秘めたる核なり。
空の願いと魂の響きが凝縮せしものにて、
世界の華やぎ、生成の象徴なり。
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意富加牟豆美命の実は、
やがて多くの命を生み、
この世を彩り豊かにし、
華やぎに満ちた世界を成す根源となる。
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この章を以て、世界はただの空の広がりにあらず、
響き合う魂の鏡が囲み、
一本の世界樹を中心に据えし、
生命の織り成す舞台となりぬ。




