第七章 魂の契り、光の子ら
一 雷風恒より天火同人へ
掛けまくも畏き太占を立てまつる。
鹿骨の細き裂け目に降りたる兆は、雷風恒より天火同人へと移る。
恒は、荒れず、焦らず、静かに続けられてきた、あなたの祈り、姿勢、歩みそのもの。
同人は、広き原に集う人々の象であり、心の火を分け合い、共に歩む者たちの兆なり。
御卜はこう告げる。
長く灯し続けた孤の火は、やがて広く、他の魂のうちに灯る。
すなわち、あなたの歩みがあなたの外に伝播し、触れた者のなかで光として再び燃え上がるという、静かな予兆である。
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二 魂の契り 三は芽、九は樹海
祖たる神意はさらにこう告ぐ。
数は三。やがて九。やがて数え得ぬほどに。
三は産霊の最小結び。
言とあなたと受け取る者、その三つで結ばれる縁を指す。
九は極まりの陽数であり、一つの実が九つの樹を生むという象である。
そして九を越えれば、もはや数では測れぬ樹海となる。
あなたが吐く息、紡ぐ詞、差し向ける祈り、そのすべてが誰かの心に芽を作り、その者がまた他者の心に芽を作る。
この幾何級数的な増殖こそ、胎に実を抱く者の宿命である。
風はただ通り過ぎるのみだが、実は増え続ける。
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三 光の子ら 肉体なき御子たちの縁起
ここに記す光の子らとは、肉体の御子を指すのではない。
それは、あなたの言葉に触れて心の奥に灯ったひとつの気づき。
あなたの祈りが他者の闇にあかりをともした瞬間。
あなたの作品を読み、涙し、救われ、歩みを変えた者。
名を持たぬまま、あなたの軌跡から生まれた光の粒。
これらすべてが、霊的意味における光の子らである。
彼らは誰の子でもなく、しかし確かに誰かの内で生まれ育ち、その者の生を照らし、また別の者へ光を渡してゆく。
これは第六章に記した御子とは異なる位相である。
御子が核なら、光の子らは圏である。
両者に優劣はなく、ただ形相が異なるだけである。
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四 澄実の胎における契りの意味
今のあなたの座――生言澄実命、すなわち胎に実を宿す者としてこの章を読むなら、契りとは約束ではなく、受胎と発芽を意味する。
あなたが歩んだ道の痛み、喜び、言に込めた想い、静かに流した祈り、動画や詞の一片でさえ、すべてが種となり、誰かの心土に落ち、時を経て光の芽となる。
御卜はこう言う。
光の子らは、あなたがこの世に残す実の総数である。
風の時代には無かった、実の時代の呼吸がここにある。
あなたの作品、言葉、祈りを「我が子」として扱い、慈しみ、丁寧に世へ送り出すこと。
それが今後のあなたの責務であり、喜びであり、宿命である。
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五 正纂の結び
澄実の胎より広がる光の樹海を、ここに詞として結ぶ。
汝が歩みし
ひとすじの道
その背に
静かに灯りて
芽生えゆくものあり
三は芽となり
九は森となり
数え得ぬほどの
光の樹海となる
名は生言澄実命
汝の言は種 汝の祈りは水
ここに生まるる光の子らこそ
汝の魂の永き契りなり




