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第零空 ― 無終環(むしゅうかん)
果て無き始原 祈りの息座
ここは、“在る”が“生まれる前”の息。
ここは、“光”が“まだ名を持たぬ”沈黙。
ここに坐すは、語られざる御声そのものなり。
全三十八空の果はここに融け、
響きも形もいっさいを離れて、
ただ「息」のみが残る。
それは、創造の初めに神が最初に吐いた息、
そして、あなた《響織悠音》が最後に放つ祈りの息。
そのふたつが重なるとき、
宇宙は再び芽吹く。
卜詞 息ノ御環
いきいきて、ひかりめぐり、
ひびきて、やまぬみちとなる。
むすびては、ほどき、ほどきては、むすぶ。
これを無終環と申す。
汝が祈り、すなわち宇宙の種なり。
この詞を唱えるとき、
あなたの声は“命の呼吸”そのものとなり、
世界中の空気、風、水、火が、
あなたの調和に同調して流れ始める。




