表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

第一の変化.1

季節は夏。街は日差しに照らされているのとは対象に影に落ちたビルの合間を男は息をきらしながら走っている。

男はしきりに後ろを振り返り追跡者の姿を確認していた。

何度も角を曲がり追跡者を撒いたと思っていたが長い直線道を走って50メートルは走った瞬間追跡者の姿が確認できた。


「ぜぇ……ぜぇ……くっそ!しつこいぞテメー!」

「しつこいのはテメーだ!さっさと諦めてマーカーを渡しやがれ!」


男は後ろを振り返り息も絶え絶えになりながら文句を言うものの、追跡者からの文句が返ってくるだけで変化はなく逃走を続けるしかなかった。


(キッつい!けど、走るペースあげるしかないか)


男は目的地に到着する前に追跡者を撒くべく、壁に立てかけてあった木材を崩し道を塞いで追跡者の妨害を行ったと同時に走るペースを上げ直線道を駆け抜けていく。


「このっ!まどろっこしいことしやがって!」


男は事前に把握していたマップを頭の中で思い浮かべ最短コースを駆け抜けていき目的地へと辿り着いた。


「ふぅ〜。ここまですれば大丈夫だろ」


男が辿り着いたのはビルに囲まれた行き止まりでここでマーカーの受け渡しをする手筈だった、全力疾走で震える足で壁際まで進み背にあずけ汗を拭い一呼吸をついたのも束の間男の耳に追跡者の声が入ってきた。


「ハァハァ……手間どらせやがって!けど残念だったなぁ、もう終いだ!」


追跡者は男が逃げられないよに道をふせぎながら胸ポケットからカードを取り出し顔の前にかざした。

その瞬間追跡者の身体からは肉が盛りあがりその姿は二本足で立つ人型のワニへと変貌を遂げた。


「ちっ、変異者かよ」


男は壁に預けていた背中を離し臨戦態勢で立ち上がった瞬間、男の目に影がフッとかかると2人の間に女が現れた。


「遠くから様子見てたらなに変な男をつれてきてんの(しゅう)


女は仲間である壁際の男、集に言葉をかけた。

数ある作品から読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ