それって?
掲載日:2023/12/21
僕は走っていた。
突然、真っ暗ところからゾンビが現れて、僕を追っかけてくる。
逃げても逃げても追っかけてくる。
あ。
転んでしまった。
ゾンビが近づいてきた。
「助けて!」
ニャンと声がして、白と黒のおっきな猫が現れた。
するとゾンビは逃げていった。
「ありがとう」
お礼を言うと猫は長い舌でベロンと僕を舐めた。
「くすぐったい」
「淳太!」
「ああ、よかった」
どうやら僕は夢を見てたみたい。
お母さんとお父さんの顔が見えた。
「ニャア」
「猫?」
夢で僕を助けてくれた猫がそこにはいた。
「まだ夢?」
「夢じゃないよ。おばあちゃんから猫を貰って来たんだ。悪夢を食べる猫だ」
お父さんがそう応え、猫がそうだよばかり、にゃおんと鳴く。
「俺が小さい時も猫が悪い夢から俺を救ってくれた。これで淳太も悪い夢を見る事はないだろう」
「本当?」
「本当だ。だってこの猫は淳太を助けてくれただろう?」
「うん」
僕の家に家族が増えた。悪い夢を食べてくれるカッコいい猫だ。
耳の形もちょっとおかしくて、鼻もにゅっと長い気がするけど、僕の猫だ。
名前はもう決まっていて「バク」って言うんだって。




