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ワンダーマジカルらいぶ  作者: かにくり
2/21

溢れ出す狂気

隕石が衝突してから一週間は経っていた

それだけの時間が経てばテレビは隕石のことより他の事件を報道しだす


しかし最近は無差別殺人が多発しているらしい。犯人も捕まらなくしかも世界の至る所で発生している。日本も例外ではなく事件が発生していて、やはり犯人は捕まっていない


このことは世界的にも問題になっており早期解決のために国やらがいろいろやっているらしいが効果はあまりないらしい。学校でも毎日のように気をつけるようにと言われてはいるが事件が近くで起こったわけではないので先生も含め皆対岸の火事くらいにしか思ってなかった


今日も何事もなく学校が終わった。残りはホームルームのみとなった時

先生が一枚のプリントを配った

内容はこの近くでも無差別殺人が起こったとのこと


本当に近くだった。


なんせその事件場所は永太の住んでる街の中で起きたものだったのだから


「粒谷、お前ちょっとこい」


まじでやばいと思っていると先生が話しかけてきた


「もうわかってるかと思うが事件が起こったのは粒谷の家のすぐ近くでやはり犯人は捕まっていない」


「まじですか....これっていろんなところで起きてるアレですよね」


「まぁ、そうだろうな」


アレとは世界中で噂されていることである

無差別に人を殺し、しかし犯人は誰一人捕まらない。そしてそいつらは死体を持ち去る

この事件は日に日に件数が増えていき今は巨大テロ組織の犯行だと噂されている


「先生、まじで怖いんですけど。家まで送ってくださいよ」


「ああ、俺もそのつもりで粒谷を呼び出したのだ、お前を家まで送ってやるから少し待ってろ」


「はーい(よっしゃぁ!)」


正直怖くはなかった。ただ電車で歩くでで家まで帰るのが面倒だったので頼んでみただけだった

いつもより早く帰れて嬉しく家に帰ったら早速ゲームだ!と予定を立てる


「いいなー粒谷、俺も乗せてけよ」


クラスの友人が冗談半分裏山半分でからかってくる


なんやかんやと話し合っていたら先生がきた

車の準備が出来たみたいだ

みんなに別れを告げ俺は先生の車に乗る


よくわからん世間話や成績のことを言われたりと割と心にダメージを負いながら俺は家に着いた

もう目の前に家があるのでここまででいいと先生に礼をいい車を降り家に入った


それから家でゲームをしてたやがて太陽が落ち夜になりかけてたことふと外を見た

何気なかった。


しかし外はそうでもなかったらしい


男女が言い争っていた、、


すくなくとも永太にはそう見えた


しかし様子がおかしかった、主に格好が

遠目からでもわかるくらいボロボロになっている服、泥まみれというか汚れきっている全身、どうみてもやばそうな格好だった、歩き方もぎこちなく片方には片腕がなかった


普通ではありえない光景が広がっている

永太はなんか怖くなり外を見るのをやめてまたゲームを始めた。しかし集中できない


それもそうだろう、あんなのを見てしまえば。

劇団の練習とかも考えたがボロボロの服は本当にボロボロで片腕を隠くせるような布が残っていなかったためその可能性はないだろうそもそも劇団の練習ならわざわざあのような路地でやる必要がないのだ。それがさらに永太を不安にさせる


その日の夜はなかなか寝付けなかった



次の日


割と寝不足の永太はしかし、休むこともせず普通に学校に登校していた。正直体はだるいがこのくらいなら生活に支障も出ないし、今日は体育もないので普通に乗り切れるだろう


ーーーーー2時間目ーーーーーー


うとうとしながらもなんとか授業にかぶりついていた永太はふと校庭を見てギョッとした

いままで眠かったのもすべてなくなるくらいにそれは衝撃的な光景だった


ゾンビだ......


妄想でも夢でもない。そこにいたのは確かにゾンビだった、それも何十体といる


そして昨日のことを思い出してゾッとする。同じだった、、正確には同じではないのだがゾンビという括りにした時に昨日の"あれ"といま校庭にいる"あれ"は同じで間違いないだろう


映画やゲームにもゾンビは出てくる

もちろんそのゾンビと同じことをするのかは知らないが見た目はゲームなどに出てくるゾンビと一緒だ


昨日は暗くてよく見えなかったが今はよく見える、それはもうよく


戦慄していた永太は昨日のアラームとは違うがそれでも恐怖するには十分すぎるくらいのアラームによって現実に戻される


『緊急非常事態宣言、緊急非常事態宣言』


ただ同じ言葉を繰り返される警報はアラームと交互に鳴り続けた


国が出した非常事態宣言。それがなんのことかはすぐにわかった


十中八九校庭に群がるゾンビ達だろう


しだいにクラスの人たちもゾンビを見てかるくパニックに陥っていた


ゾンビ達は音につられて学校に集まってくる

いったいこれだけの数がなぜいままで誰にも気づかれなかったのだろうか


それとも見た人は皆、、、、


嫌な考えがよぎった


そんなこと考えたくない。とにかくいまは逃げないと


我先にと逃げようとし詰まっている入り口を見ながら永太は一周回って冷静になってた

パニックになってる人を見ると逆に落ち着くというのは本当なんかもしれない


そんなことを考えながらゾンビの集団を見ると永太にとって絶対に見たくないものが目に入った


いくらゾンビになろうと人の区別がつかなくなるわけではない。だから、


分かってしまった


昨日帰ってこなかった両親がその集団の中にいることに......


何も考えられなくなった

定期的更新予定

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