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夏休み  作者: ひの
9/10

9

 なっちゃんと川でしばらく潜水したりして遊び、その後は、なっちゃん家でおやつにアイスをごちそうになって、おばあちゃん家に帰った。

 その後、北側の本が置いてある涼しい部屋で、お昼寝をした。

 夕方になり、おばあちゃんとスーパーにお買い物に行き大奮発で甘エビのお刺身を買ってもらった。

 おばあちゃんが夕御飯を作っている間に、私は畑の茄子やら、キュウリやらに水をしっかり撒いた。

 ついでに庭の木にも水をやり、玄関前にも水打ちしたら一気に涼しくなった。

 気持ちいいなぁ。

 


 おばあちゃんと、肉じゃが、キュウリとトマトのサラダ、茄子の味噌汁、甘エビとイカのお刺身をいただく。

 エビが本当に甘くて美味しい。

 ここはどちらかと言うと山に囲まれた土地だけど、1時間ちょっとのところに海があって、新鮮なお魚が食べられるのだ。

 野菜やら、お米はおばあちゃん家で作ってるし美味しいものがいっぱいある。

 クーラーがなくても涼しいし、周りは田んぼだらけで緑がとってもきれいだ。

 おばあちゃん家は好きだなぁ。

 夕御飯を食べて、片付けがすんだらおばあちゃんと交互にお風呂に入り、その後おばあちゃんは謡いのお稽古。

 私はテレビを見ていた。

 10時をすぎおばあちゃんとお布団を並べて休む。

 「おばあちゃん、今日は川に泳ぎに行ったよ。」

 「そうね。真ん中あたりは深いから気をつけなさいよ。」

 「うん。あそこの川今泳いじゃいけなくなってるの知ってた?」

 「あれ、そうだったね。まぁ、危なくないようにすればいいよ。」

 「そうだね。気をつける。」

 おばあちゃんにあの事話そう。

 「おばあちゃん、あの幽霊の話ね、なっちゃんが直接息子さんに聞いたんだって。」

 「そうかね。」

 「なんか、廃品回収の時に息子さんと二人になってその時に、おじいさんとおばあさんが怖がって家を出たいって言ってて、困ってるって話してたんだって。」

 「…」

 「それで、前から普通に生活しているように出てたお嫁さんが、始めは顔を伏せていたんだけど、だんだん顔を上げてきて、もう少しではっきり表情が見えそうで、それが怖いっておじいさんとおばあさんが言ってたんだって。」

 「…」

 「それで、なっちゃんが息子さんは大丈夫かなって心配してたの。今息子さん一人なんでしょ、家で。」

 「そうかね。」

 「うん。息子さんにはお嫁さんの幽霊は見えないんだろうど。」

 「そうねえ。」

 「どうして幽霊になるのかなあ?」 

 「分からんね。」

 「私は幽霊になってずっと同じ所にいるの嫌だよ。」 

 「私もそうねえ。」

 「そうだよね。」

 誰だってそうだよねと思う。

 「でもね。」

とおばあちゃんは言う。

 「幽霊なんか本当はおらんで、見てる人の気のせいがほとんどでしょう。見たような気になっているだけ。」

 「そうかなあ。」

 「そうよ。」

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