新しい隣国
俺は放心状態でいた。しかしそれも仕方がないことだ。」
「話は塙君からきいたよ。」
高野術尉はおもむろに口をひらいた。
「君は不幸だと思う。昔から皆口をそろえていっていた。きみはいずれすごい魔術師になるであろう、と。
じっさい君の魔力はすごい数値だった。基地内でも有名だったよ。」
と、ここまで言って一度口をとじた。
そして「はーーー」と長い溜息をついた。
「それが某隣国に伝わってしまったようだ。
そして君は今日狙われてしまった。」
「隣国って・・・」
俺は口を開いた。
「隣国ってどこなんですか?
いったい俺の身になにがあったんですか?
いったい・・・。」
もうだめだ。頭が真っ白でこの先なにを言えばいいのかわからない。
「・・・太平洋の空洞。」
高野術尉が言った。
その瞬間、俺はベットから飛び降りた。
全身が痛む。しかし今はそんなことを言ってられない。
そして高野術尉を問い詰めるように
「パシフィッターですね?」
そうか。俺はあの真新しい国から魔力を根こそぎ奪われたのか。
「しかし、あそこの国は太平洋にあったはずです。」
パシフィッター共和国
かつて太平洋沖合には日本の経済水域に囲まれた公海があった。
そこに50年ほど前に日本のお金持ちがお金をだしあい、公海の真ん中に人工島をつくった。
そして彼らはここをパシフィッター共和国にした。
その国は魔術に力をいれている。そのため技術が進んでいるのである。
魔術が普及し領空がなくなった今、パシフィッターの人たちは海を使わず、空をとおって国境をわたっている。
中途半端ですか、次回も読んでいただければ幸いです。




