宇宙
一人の人間にひとつずつ宇宙がある
ひとりひとりの住む世界は皆違う
自分だけの真実を誰もが見ている
現実を共有していても、見えているものは同じではない
それぞれ個のフィルターを通して現実を見るから
それが、真実は人の数だけ存在する結果になる
さらに困ったことに
現実を歪めるフィルターを持つ人がいる
自分の都合の良いように解釈するフィルター
幼少期の不遇から自分を守るためにつけられた現実歪曲フィルターである
起こってもいない現実を
想像上の人物を
まるで真実のように語る
現実と妄想の境界を曖昧にして吹聴する
その根っこはとにかく自分を防衛している
攻撃は最大の防御なのである
突然怒るのも、嘘をつくのも、被害者面をするのも
幼い子どもが、必死に親から責められないようにしている姿に重なる
三つ子の魂百まで
柔らかな心に刻まれた傷は、深い
無意識の奥底に沈んだトラウマ
自分で見ないようにしているから、なおのこと厄介
事あるごとに、脅えるインナーチャイルドが暴れる
心の子どもを癒やさない限り、一生続く
本人も気づいていない(振りをしている)過去の痛みと向き合う機会など無い
年齢を重ねるほど、守りは強固になり、周囲との信頼関係を失い、受け入れ難い自分になる
心配して近づいてくる人間に対して、より強く攻撃をする
敵か味方かの区別もつかないほど怖いから、プライベートゾーンに入る人間は全て敵と見なす手負いの獣である
訳のわからない理論の言い訳
支離滅裂な、ほぼ自滅的な行動
あなたの周りにもいるのではないだろうか
否定や非難されるのを極端に恐れる人
失敗したり間違うことを、恥をかくのは死ぬのと同義のような
被害者面フィルターをつけている、子どもみたいな大人
見ている世界が違うから、話が通じないのも仕方ない
何とかできるものなら、何とかしたいけれど
自分のフィルターは、自分でしか外せない
あ、日本語には的確な表現があった
“色眼鏡で見る”というやつ
偏見、先入観、思い込み、固定観念…
全部自分が色をつけている
自分が正しい、人が間違っている
あなたのためと、ルールを押しつける
真面目で純粋だったからこそ、傷が深い、トラウマの根が深い
私もフィルターも色眼鏡も持っている
なぜ外れたんだったかな?
自分も、人も、世界も、ありのままの自然な姿を見たくなったから
もっと知りたい、本当の、真実を
いろんな色の世界、善悪とか正誤の2色だけじゃなくて
たくさんの色、豊かな個性の美しさ
虹色の宇宙みたいな全てを感じたくなった
本来の姿が、自然のままの世界がいい
人の数だけ存在する宇宙が興味深い
生まれたままの自分が好きだから
裸眼で世界を眺めたくなった
現実では近視だからぼやけて全然見えない私ですが
心の眼は真っ直ぐ世界を捉える
そうでありたい




