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あとがき 作者より 第二部に続きます

長い長い素人小説を読んでくださり、ありがとうございます。

とりあえず、ここでキリがいいので第一部完とします。

第二部はドレスデン編です。

第三部もある……予定です。


さて、元夫ジークフリートは生きているのでしょうか?

エリザベートは新しい戸籍名を使っていますが、知り合いにばったり会ったりしないのでしょうか?


ソビエト支配下の東ドイツでの生活は鬱屈しないのでしょうか?

そのうち壁ができるから、早いうちに脱出したほうがいいよ!

今度こそ本当に家事しないといけないよ!

仕事もするんだよ!

後悔し、な、い、の、か、い ?



・・・などなど、しばらくいろいろ調べてから書きますね。



加筆&訂正の歴史

2008,2月頃  DENPANにアップ

          魔法のiらんどにアップ

     10月  魔法のiらんどに訂正版をアップ

2009,10月  「小説を書こう」サイトに再加筆版をアップ

     12月  ようやく納得がいき、ラストまで掲載



2025, 9月   急に思い立ち、Aiにいろいろ聞いてみると、

          史実との乖離が発覚。書き直しを決意



 もしかしたらまた加筆するかもしれません。気づいた点や「こうしたら?」というようなアドバイスがありましたら、遠慮なくDMや掲示板やメッセージでご連絡ください。


現在こちらのカクヨム、小説家になろう、ベリーズカフェの順で配信しています。



●このお話ができるまで

 最初に思いついたのは中学二年のときです。ちょうど歴史の授業が現代史にさしかかるのと同時に、国語の時間に「アンネの日記」を学習しました。古来クーデターなどで政権を奪取する独裁者が多い中、ナチス党は「当時世界で最も民主的と言われたワイマール共和国(ドイツ)において」「正当なる選挙によって」議席を獲得し、「議会で法律を通して」独裁政権を樹立し、ユダヤ人迫害と第二次世界大戦を引き起こしてゆくわけです。非常に興味深い歴史だと思い、自主的にいろいろと研究するようになりました。

 で、調べてゆく中でナチスのエリート部隊親衛隊の制服にほれ込み、「主人公の相手役」は金髪碧眼の親衛隊員となったのでした。(これが現在に至る私の制服フェチ道のはじまりです)授業と全く違う方向に思考が走っていった例です。

 今回アレクセイの制服描写のために、当時のソビエト軍の制服も調べましたが、こちらもかっこいいですね。2025年の戦勝80周年のロシアでの軍事パレードでは、「大祖国戦争当時のコスチューム」という部隊が登場します。興味のある方はYOUTUBEでどうぞ! 日本語の解説つきのものもあります。(そんなの見に行く人いないか……)


●歴史的事実について

 一生懸命調べて書きました。わざと史実を曲げるということはしていません。違っているとしたら完全な勘違いか、間違いです。お知らせください。今回、書き直しの大きなきっかけになったのは、ソビエト軍の交際禁止令です。私が思っていた以上に厳格だったようでした。


●当初のお話

 昔私は漫画描きでしたので、中学校で漫画化。少女時代(現在の小説の設定よりもうちょっと若かった)のエリザベートが親衛隊員ジークフリートと恋をする物語でした。(小説ではハンブルク編ですね、当時はウィーンが舞台でした) 高校時代は勉強に忙しくて(これは本当)休止。大学では漫画研究会に入り、かなり長く書きましたが挫折。(けれど今でも親衛隊の制服は何も見ずに描けます) その後長いことほうっておいたのですが、育児休業がもうすぐ終わるという時になって急に「そうだ。あの話を書こう」と思い立ったのでした。作者も年をとってしまいましたので「ジャリタレの恋愛なんて書けるかっっ」とばかりに「人妻になったエリザベート」からのスタートになりました。

 ナチス親衛隊員と結婚したエリザベートはベルリンで栄耀栄華な生活を送る。だが、ベルリン陥落前から夫は連絡が取れなくなり、混乱の中で敵軍のアレクセイと出会う。ここまでは大学時代に決まっていたんです。そして書き直し始めた時点ではラストを考えずに筆の向くまま、気の向くままに書きました。(書き始めた当時はラストにどっちとくっつくかは未定でした)

 本当は漫画にしたかったのですが、長いこと描いていないため画力が落ちていたので断念。漫画のほうがちょっとした表情で感情を表現できるから便利なんですけどね。



●参考文献

小説を書くにあたって、参考にした資料です


「ベルリン陥落」

「ベルリン終戦日記」  映画化

「ベルリン解放」

「占領下のベルリン」

「さらば、ベルリン」  映画化

「総統の子ら」

「ヒトラー最期の12日間」 映画

「ベルリンは晴れているか」


その他定番ですが、wikipediaやYou tubeをよく参照しました。

他にもこの時代(1933~1950年くらいのドイツ)を扱ったものがあれば読みたいですので、ご存知の方はぜひ教えてください。

「ベルリン終戦日記 eine frau in Berlin」は2008年にドイツで映画化(ニーナ・ホス主演)されています。首都まで敵軍が攻めてきて、乗っ取られる恐怖が秀逸に描かれています。(日本は本土決戦しなくてよかったね、と本当に思えます。本土決戦するとこうなるんだよ、というようなお話ですので、政治家にも見ていただきたいです。沖縄と硫黄島はこんな感じだったのでしょうけれど)



●実在した登場人物について

ソ連側のジューコフ将軍、コーネフ将軍、ソコロフスキー司令官、アバクーモフ大臣などは実在しましたし、軍隊の進軍方面(「ベルリン陥落」に詳しく載ってます)、ベルリン駐在期間などは史実に基づいています。

アレクセイの父親がジューコフ将軍の父親といとこ同士という遠縁関係にある、という設定は当たり前のことですがフィクションです。


ドイツ側の政府高官はこの時代に興味ある方ならみんな知ってる有名人ばかりです。

ジークフリートの外見や人物モデルとしては終戦当時35歳のRSHAの6局(対外諜報部)局長だったヴァルター・シェレンベルクを参考にしました。割合頭のよさそうなキャラなのですが、戦争末期に米英軍とだけ単独講和できるなんて思っていたんでしょうかねえ……?


●主要キャラクターの人名について


アレクセイ  →  アリョーシャ

          アリョーシカ


ジークフリート→  ジギイ、ジーク


エリザベート →  リズ、エルザ、シシイ


こんな風に実際は愛称で呼ぶことが多いみたいですが、読者ならびに作者も混乱しますので、小説の中では正式名称で通しました。エリザベートのみ、アレクセイがリーザと呼びます。なお南部ドイツ語では「シークフリート」となりがちであり、「エリーザベット」のほうが発音には忠実です。ああ、第二部からは偽名生活……作者も混乱しないようにしないといけません。


●ソ連、ロシアへの憎悪と軽蔑に満ちた表現について


 私自身はロシア人の知人もおらず、むしろ文化・芸術面でロシアはとても関心のある地域の一つです。ソ連軍による蛮行については、第二次大戦末期に日ソ中立条約を破って満州に進軍し、あのあたりにいた日本人が大変な目にあったということを知っている方は多いと思います。「黒川の女たち」とか映画にもなっています。ドイツ・東欧では全土において満州状態になったと考えてくだされば簡単に想像できます。赤軍による強姦被害者は200万人を超えるとも言われ、ドイツ・東欧にその後何十年にもわたり恨みを残しました。

 軍隊の進軍するところ、古今東西性暴力というのはつきものであり、この小説においても大きなテーマを占めています。いろいろ調べていくと「暴力をとめようとした兵士、将校もいた」「恋愛ざたもあった」とかで、考えさせられることも多かったです。


なお「ベルリン陥落」によればソ連軍とドイツ人女性の関係は

第一段階:見境のないレイプ、100人がかり、殺人にまで発展(東プロイセン)

第二段階:一番好みの相手をじっくり選んでレイプ(ベルリン)

     地下室で懐中電灯を照らして相手を選ぶらしい

第三段階:食糧と保護を条件に合意をとる

第四段階:愛人として同棲   

                ・・・という進化(?)をたどったそうです。

 


性犯罪の表現について日本では「わいせつ行為」だとか「乱暴」といいかえられることが多いですが、犯罪の残酷さを表現するために小説内ではあえて強姦という言葉を使いました。(私は女性ですので、文字で目にするのも嫌なんですけどね。心の殺人であり、死刑にすべき犯罪です)


ただ、ソ連軍だって、悪い人ばっかりじゃなかったと私は思いたいです。


●喫煙について


私、稀に見るくらいの極度のたばこ嫌いです。タバコよりも覚せい剤のほうが煙出ないだけましじゃん、と思うくらいに。アレクセイにたばこを吸わせるのは非常につらかったのですが、「80年も前だし(女性も含めて大多数は吸っていた)」「軍人だし(大多数は吸っていた)」「ヨーロッパだし(現在でもアメリカ程禁煙が進んでいない)」という事情でやむなく喫煙者となりました。肺がんで死ぬのは「ゴボゴボと水の中で溺れているくらい」つらいようですよ。皆さんたばこはやめましょう。

 なおヒトラーは禁煙主義者で、空襲の際も地下壕は禁煙であり、みんな外に出て吸っていたそうです。すばらしい!


●さいごに


ここまで読んでくださった方には感謝感謝です。短くても構いません、「読んだよ」というお便りがいただけると筆者はすごく舞い上がります。

終わったみたいな書き方になりましたが、まだまだ続きます。


また、加筆の参考・モチベーションアップにつながります。


アクセス貧者ですが、今では「インターネットで細々とでも読者がいるからいいや」とあきらめています。学級内でノートを回していた中学時代からすれば想像もできなかったテクノロジーにより、遠くの会ったこともない人にも読んでもらえるというのは本当に感激です。



なお、こんな奇特な方はまずいないと思いますが

絵をかける方!! 誰かマンガかイラストにしてくれませんか?

今はAiで画像が作れますが、やはり手書きのイラストが好きです。



ではでは、よろしくお願いします。 ★★★美冬★★★

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