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ミラーボールの下で  作者: 記紀
第一章 鈴木言葉
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形勢逆転

憂鬱な気分でいつも通りに学校についたら、びっくりした。

なんと、クラスの女子達が佐藤さんと二人の取り巻きを除いて皆スミスさんの周りで楽しそうにお喋りをしているのだ。

佐藤さんは悔しそうな顔をしていて、顔を見やわせる取り巻き達がコソコソいい始めると佐藤さんはギロリと睨みつけ、二人は震え上がっていた。

よく見ると女子だけでなく悪ふざけいていた男子もスミスさんと楽しくお喋りしている。その中に入っていない男子は、今年の留年候補山田だ。

山田は、いつもバカなことをいって周りを爆笑させているが、今日はどんなことを言っても周りは白けた顔をしてスミスさんのところへ行くだけだ。

そう思っていたら、佐藤さんの取り巻きがスミスさんに手招きされてスミスさんの方へと走っていった。

佐藤さんは手を掴んだが、引っかかれ取り巻きは見向きをせずに走っていった。


スミスさんは、怖い。はっきりいって怖い。何で、佐藤さんの傘下にあった女子全員があちらにいっているわけ?どうして山田のバカに爆笑して悪ふざけしまくっている男子が、スミスさんにいっているわけ?なんで、スミスさんはこちらに手招きしているの?引き寄せられるのを必死にこらえた。すると、スミスさんは興味を無くしたようにプイっとそっぽ向いた。

それにより、スミスさんの周りにいたクラスメイトから殺気が走った。

これにより、3人のボッチという存在が出来上がったのだった。

別に私は元からボッチだから気にしないけど、クラスの中心にいた二人は元のポジションに戻るために必死みたいだ。

必死に、高いメイク道具やお金をちらつかせたり、下ネタを連発したりしたが、どれも効果がなかった。

それどころか、私達3人に嫌がらせが始まった。

最初の方は無視くらいだったが、最近はコソコソと噂話をして足を引っ掛けてくる。

でも、これスミスさんが指示してやっていることではないと判断できる。

スミスさんはただ話しているだけで、指示している様子や相談をしている様子は全く見られない。

なぜ確証があるかというと、一度佐藤さんがスミスさんに掴みかかって、他のクラスメイトから反撃を受けたからだ。その時、スミスさんを傷つけるものは私達/俺達は許さないというヒーローめいたことをいっていたようだ。

しかし、スミスさんは咎めた。それは可愛いものではなく、女王の威圧だったようだ。

なので、イジメの指示は絶対していないという結論に至った。

あの時の激昂っぷりは、本気だって伝わってきたからね。

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