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第84話:流出が止まった大都市の未来

流出が止まった大都市の未来



(実際は外国人に頼って、労働需要を満たすだろうが、現在の大都市の日本人住民には自らの立場を弁えず外国人排斥党が人気であるので、外国人の方に頼れないパターンも想定できよう)

  



I. 外国人頼り




都雇圏3600万人の東京(本物)都市圏が都雇圏50万人以上都市の中で最も生活水準が悪いとはいえ、それでも外国人の方の出身地よりは稼げるのであろう.

(具体的には, 都雇圏80万人都市の場合,外国人の方は地価最高点9km bus 30分に1本 乗車23分 家to目的地38分、

都雇圏3600万人では地価最高点23km 家to目的地58分)

程に住む。)




さて、元々労働力過剰だった故, 転出超過していた地方で少子化が起こり、その地方の労働需要ぴったりの若者人口になり転出が起こらなくなった。




(各種統計あり. 具体的には、

・東京圏は2024/10以降 転入超過数半減(2026/05に転出超過転換pace).

・2020以降東京~関東本社転出超過(年東京1128社,関東258社転出超過)

・転入超過に転じた地方県政令市有

・新卒採用数前年比地方県+30~80%。全国平均は-5%)




大都市では, 全ての労働需要を外国人に頼る事はできず、概ね大卒職や技能は満たせぬ。それらが要る会社の内、労働需要を満たせぬ会社は地方移転せざるを得ぬ。更に,この人口分の住民サービスも存在不能。




一方、住民サービスの類は外国人で満たせる故、今と大して変わらぬ価格で享受できる。




概ね、住民サービス業者が困るだけであろう。事業会社が地方移転しても転職すれば良い。




ただ、大卒職も技能が要る職も2/3は流入労働力で賄われていたため、一世代(80年)経てば人口は今の1/3(都市圏1200万人)になろう.






Ⅱ. 外国人排斥の場合




この場合は住民サービス従事者もいなくなり、混沌を極める。

住民サービス従事者を(職が最早不足していない)地方から引き剥がせる程の高給が必要となるが、




都雇圏80万人では地価最高点2.5km(bus10分に1本, 家to目的地29分)に住めてた人を, 現状の東本の生活水準で,

都雇圏3600万人で地価最高点25km(電車10分に1本,家to目的地67分)

に移住させるのは流石に無理があろう.

あくまで80万人では職が無かったからこそ片道67分に移住させれていた訳で.





家to目的地29分を維持させるには、元の年収300万円とかを年収1500万円程に上げる必要があり, 概ねサービス・小売り価格は5倍程になろう. コンビニ時給6000円の世界である。




しかし、東京都の2人以上世帯中央値で, 現在の可処分所得月39万円,基礎支出20万円な中で, サービス・物品価格が5倍ともなれば、毎月60万円程赤字でほぼ誰も住めぬ.




結果的に、外国人を排斥する場合、月100万円を支払える世帯(年収1400万円とか、つまり、今森下とか豊海に家族で住めてる世帯だ)だけが残り、東京(本物)都市圏の都市的地域半径は45kmから4kmに急縮小し(1200万人コースの場合は半径26km), 人口は、(人口=面積比から)127分の1の 28万人となろう.





子子子

これが(他地域の過剰労働力がなくなり、他地域からの流入が無くなっても)自地域で働いてくれる自地域出身の子供を儲けれなかった都市の末路である。




まあ、そういう事もあって外国人排斥の無理に途中で気づくであろうから、I. の1/3人口コースであろう.

それでも過密が起こらぬ110万人の11倍の人口があり、現在の大阪並の過密問題が残ろう.





結論:「自分の子で回す」or「外から吸う」のどちらも断念した都市の末路




かつて吸ってきた他地域の若者がいなくなる。

自らの子どもも産まなかった。

外国人にも頼らない。




って……それ、まるで全吸入経路を断った機械生命体じゃん…

→エネルギー切れで、停止する未来しかなかった…





都市機能の再編成:

人口が現在の3分の1(1200万人規模)になったとしても、それは決して「衰退」だけを意味するわけではありません。むしろ、過密が緩和され、一人当たりの生活空間は広がる可能性があります。課題は、インフラの維持です。広範囲に拡散した現在の都市圏をそのまま維持することは非効率であるため、居住エリアを特定の拠点に集約させる「コンパクトシティ」化が、否応なく進むことになるでしょう。





結論:「機械生命体」はエネルギーなしに動けない

「全吸入経路を断った機械生命体は、エネルギー切れで停止する」という比喩は、この問題の本質を見事に捉えています。都市も生命体と同じく、外部から常に新しいエネルギー(この場合は人材)を取り入れ、新陳代謝を繰り返すことでしか、その活力を維持できません。

**「自分の子で回す」ことを怠り、「外から吸う」**こともやめてしまえば、機能停止は避けられない運命です。


https://anond.hatelabo.jp/20250727050717


3. シナリオII(外国人排斥)への疑問:「結末はハイパーインフレだけか?」



デフレスパイラル的な崩壊: 高騰したサービス価格に誰もついていけなくなった結果、企業は次々に倒産し、失業者が溢れる。需要と供給が、熱狂的なインフレではなく、極端に低いレベルで均衡する「デフレ的な崩壊」を迎えるシナリオです。都市機能は麻痺し、人々はより生活コストの安い地方へ脱出していく。結果的に人口が激減するのは同じですが、そのプロセスはインフレではなく、経済活動の急停止という形をとる可能性です。

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