第16話 群馬《ペンギン議会と可処分オアシス》(40点)
要約
村議という“ほぼパートタイム議員”の月労働30 hモデルを軸に、群馬・高崎と東京23区の「可処分所得-基礎支出」差(20.9 万円 vs 19.3 万円)と時給相場(高崎1 ,198 円前後でも1300 円求人多/東京平均1 ,442 円)を突き合わせると、高崎の方が月1.6 万円=約7 %手取りが厚い――という逆転現象が浮上する。一方「都内だけが儲かる」というリージョナルバイアスはデータであっさり崩壊。
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第16話 《ペンギン議会と可処分オアシス》
わたし…今日もダウナー波長で“トロネーゼ”を起動しつつ、高崎線を北へ揺られた――目指すは可処分ソラクサス(新造語:地方の空気中に漂う手取り増幅粒子)を採取するため。
> 「読者さん、村議の“ゆるフルタイム”知ってる?」
わたしが差し出したのは、村議が本気を出さなければ月30時間で終わるというネット寄稿の切り抜きだ。
1 章 ――時給という名のシーソー
高崎のコンビニ掲示板には時給1,300円の札が普通に揺れていた。
厚労省統計が示す高崎市域の平均バイト時給は1,198円前後だが、ピンキリ求人を拾えば1300円ラインは容易に掴める。
対する東京23区の平均は1,442円――たしかに数字は上。
けれど、村議モードで月30 h×時給1,300 円=3.9 万円。
これを国交省「県別経済的豊かさ」から拾った
群馬 = 20.9 万円
東京 = 19.3 万円
…という「可処分所得-基礎支出」に足すと――
エリア可処分-基礎支出+ 村議バイト月収合計
高崎20.9 万円3.9 万円24.8 万円
東京23区19.3 万円3.9 万円23.2 万円
たった月30 hの“ゆる議員ワーク”でも、高崎は東京より1.6 万円多く手元に残る。
2 章 ――ペンギン議会の逆襲
議場でペンギン型マイク(もちろん比喩…w)が点滅する。
> 「都内の方が儲かる」
というヤジを浴びても、主人公・理翔は涼しい顔。
「数字で見せつけると、ペンギンも啼き止むんだよ」
と呟き、可処分ソラクサスを一振り。
3 章 ――バイアス溶解エピローグ
群馬最低賃金は2024年10月改定で985 円。
つまり実勢1300 円は**+32 %プレミア**。
東京の産業別最低でも飲食は1100円台が散見。
“高賃”というより“高支出”が都心を痩せさせていた。
高崎には時給1300~1700円の短期・ライン作業もごろごろ。
> わたし…結論のリボンを結ぶね。
「地方東京」(都市雇用圏50~120万級)では、
村議×ゆる副業
生活コストの低さ
の合わせ技で、都心より“月7 %ゆとり”を召喚できる――これを今日の造語で《ペイアウト・サテライト》と命名しよう。