表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/40

雪のお城ミニ

予想外の大雪ですっかり忘れていた星祭り。

決められた日は無く初雪が降ったあたりでやるらしい。

私達は明日行う事にした。

屋敷まではさすがに行かれないので、5人でかなと思って居たら


『僕 忘れた?』

『私も居るわよぉ?』


とナディとフラウが現れた。

わ・・・忘れてないよ・・・。ちょっと忘れてたけど・・・。

ナディとフラウが来るなら・・・マルスとヴィーもだよね?

だったら雪の精霊も呼んであげたくなるよねぇ。

何かいい方法はないかな。

クーラーボックスとか発泡スチロールがあればなと思うけど、無い物は仕方がないよね。

大鍋の底に氷を張って雪で側面を作れば1時間くらい何とかならないかな?

一晩外に出しておいたら出来そうじゃない?

うん、やってみよう!


大鍋に5㎝くらい水を入れて外の平らな場所に置いておく。

一晩経って氷が出来ていれば雪で側面を作って夕飯まで放置すれば行けそうよね。

次は・・・リースを作るんだったけな。

材料はクリスマスリースに似ているかもしれない。

ヒイラギは魔除けとして 樅や杉・檜は無病息災 松ぼっくりやローズヒップは繁栄や豊穣を意味するんだったと思う・・・。

蔦を円形にしたベースに針葉樹や常緑樹を差し込んで ラベンダーやローズヒップも適当に。

シンプルでいいんじゃないかな?

出来上がったリースは玄関ドアに取り付けて。

余った枝葉は一纏めにし紐でくくってから窓に吊るした。


星祭りでは羊肉を食べる風習らしいので、子羊の背肉を用意してある。

これはハーブソルトでオーブン焼きにすればいい。

簡単 お手軽 美味しい! 手抜きじゃないよ?・・・

赤ワイン煮だとさ・・・煮込む間に酔うのよ・・・。

お酒? 弱いわよ?・・・

ウィスキーボンボン1つで真っ赤になりましたけど何か?・・・


この時期星祭り用のパンが売っているらしいので、これはクレハがお使いに行ってくれた。

勿論会話は成立しないので籠の中にメモとお金を入れて持たせたら、何故か犬の姿で言っていた。

虎徹は不満そうにしていたけど、この雪じゃ無理でしょ?

ルシェ曰く シナモンが効いたクルミパンで美味しいのだと言う。


後はサラダでもあればいいかなと思うので今日の準備はこれくらいかな?

午後からは翁の座布団でも作ろうかなと思って居たら

いつの間にかやって来ていた雪の精霊とルシェが氷の城ならぬ雪の城を作り始めていた。


「お城?」

『うん、外側だけね。中は1部屋だよ、さすがにそんな細かくは作れないからさ。」

「へぇ。それどうするの?」

『冬の間 この子も家が欲しいんだって。』

「なるほど?・・・」

『ベットとソファがあればいいらしいよ。』

「そっかぁ。じゃあ換気用の小さな穴も作ってあげてね?」

『え?それだと寒くない?』

「うん、寒くていいんだよ?」

『あ、そうか。解った。』


少し隙間がないとさ、カマクラみたいに中が少し暖かくなっちゃうよねぇ。

とは言えベットとソファも雪か氷で作るんだろうし、なんか殺風景よね?

スカイブルーのレースリボンがあったよね、確か。

ソファーカバーとベットカバー作ってみる?

レースなら保温効果にもならないだろうし。

グリーンのレースリボンもあったような?

ソファ―前にラグっぽく置いたらどうだろう?

いやいっそピンクとかオレンジの暖色系にしてみようかな?

寒色系だといつも見てる風景色と変わらないもんね。

よし、まずはリボン探しからだ! ふふふ、なんだか楽しくなって来たぁ。


夕方には犬小屋サイズのお城が出来上がっていた。

玄関の扉は左右に開く事が出来るようになっている。

ベットとソファは骨組みを木で作って、雪で肉付けしてあるらしい。

一晩置いて完成するみたいだった。

じゃあ後でこっそりリボンで飾ろうかな。

どうせなら驚かせたいからね。ふふふ。

ワクワクしながら帰る雪の精霊を見送った後 ポケットからレースリボンを取り出す。


「じゃじゃーん!」

『え?それは掛布団?とマットレス?』

「レースだから温かくはならないし。なんちゃって寝具セット?」


あの子の大きさから考えて長さとかは予測して作ってみた。

うんうん、ベットとのバランスもちょうどよさそう。

ソヴァーカヴァーもいい感じ!

ラグを敷いて、コースターを利用したデーブルを置いてみれば

おぉ~、部屋っぽくなったぁー。 いいねいいね。


『ほう、なかなかこれはいいな。』

『んむ、良い出来だ。アレも喜ぶであろうな。』


ワサワサと樅の小枝が歩いて来て プスリとお城の横に突き刺さった。

小枝って歩けるんだっけ?と変な事を考えてしまっていたら

フンスとドヤ顔の翁が出て来た。

なるほど、翁なりの気遣いだったのね。かわいいなぁ。

きっとあの子は明日、驚いて喜んでくれるよね。


そして夕飯とお風呂の後は恒例のボードゲーム。

今日は翁も参加するらしい。

さいころを振る翁は腕がプルプルしてて筋トレしている姿に見えた。

笑ったら駄目よね笑ったら・・・。可愛いんだけど。

最終的に今日の勝者は翁だった。

私? また最下位でしたけど何か?・・・おかしい、なんでだろう。シクシク


寝る前にお茶を飲んでいたらルシェがやってきた。


「どうしたの眠れないの?」

『いや、少し2人で話したいと思ってさ。』

「そっか、ルシェも飲む?」

『うん、貰おうかな。』


ルシェのお茶を煎れるついでに自分のお代わりも煎れてから座り直す。


『こうゆうのんびりした生活もいいな。』

「うん、そうだね。」

『父上を見ているとさ、毎日が仕事に追われてて。

 でも母上や俺達ともゆっくり過ごす時間も取ってて。

 凄いなと思ってたんだ。』

「そうだよねぇ。小さな国とは言え国王様だもんねぇ。

 バルソさんて実はやり手の王様だったのかぁ。」

『て思うだろ?』

「え?違うの?」

『ここに来る前 執事と叔父上が怒ってた・・・。』

「えぇ?!」

『ロゼは叔父上に会った事は?』

「叔父さん確か宰相みたいなのやってるんだっけ。挨拶程度かなぁ。」

『だよな。 父上に仕事押し付けられて俺達とも中々会えないって言ってた。』

「ありゃぁ・・・それはバルドさんが悪い・・・。

 叔父さんにも家族が居るでしょうに・・・。」

『叔父上は独身だよ。父上とは12も離れているからね。』

「そうなんだ。

 ってバルドさん、そんな若い弟になに押し付けてるのよぉ。」

『母上も知らなかったみたいで怒ってた。』

「うん、私も次に会ったら怒りたい気分かも。」

『俺もいずれは父上の後を継ぐ事になると思う。

 だけど、仕事は父上みたいにため込みたくないよなってルファとも話したんだ。』

「そうだね。2人で協力するほうがいいと思うよ。

 それにさ、もっと職員?を増やすのもいいんじゃないかな。

 計算が得意な人とか交渉が得意な人とか。」

『うん、叔父上もそう言ってた。』

「おお、叔父さんさすが!」

『まあ難しい話はここまでにしてさ。

 いつ言おうかずっと迷ってたんだけど。』

「ん?どうしたの?」

『母上が・・・』

「アルテシアさんが?」

『懐妊したっぽい・・・。』


ブハッ・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ