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いい笑顔だよね?

いいね・ブクマ 有難う御座います('◇')ゞ

目が覚めれば、相変わらず疲れが取れてない気がする。

むしろ溜まっている気がする、おかしいなぁ・・・。

まぁ心当たりはあるんだけどね。

取り敢えずこの漁師町は明日出発するし、少しでも疲れは取っておきたいな。

よし夜のお風呂はラベンダーを入れよう!


朝食の後 最後の買い物に出かける。

お米とか醤油とか味噌。オイルサーディンにアンチョビ。干物に燻製。

持って帰れるかな?・・・お米も味噌も醤油も少なめにするから大丈夫よね?

なんて考えていたら 精霊が慌ててやってきた。どうしたんだろう?


『助けて!友達が病気で。でも言葉が通じなくて・・・』


そうだね、精霊と人は言葉かわせないんだもんね。

精霊に急いで付いて行ってみれば・・・


oh・・・ 中国時代劇や韓国時代劇で見かける漢服っぽいのを来た女の子が倒れている。

付き添っている人はお姉さんかお母さんかな?

これは・・・南方の人なんだろうか?

だとしたら私にも言葉は解らないかも?・・・


「大丈夫ですか?」

『アナタ、私達ノ言葉解ルデスカ。ヨカタ。助ケテ」


あれ?なんで解るんだろう? 自動翻訳機能でもあるのかな?

って、今はこっちが先よね。


「取り合えず宿に運びますね。

 ラファ 女将さんに伝えて部屋用意してもらって。」

『解った!』

「ちょっとごめんなさいね。」


女の子を抱えて宿へ急ぐ。 ちょっと熱く感じるから熱があるのかもしれない。

女将さんは1階の部屋を用意してくれていた。

よかった、女の子を抱えて階段はちょっとキツかったかも。

ベットにそっと寝かせて、タオルで汗を拭いてあげる。

あ、お医者さん呼ばないと!と思ったら女将さんが呼んでくれてたみたい。

すぐにお医者さんが駆けつけてくれた。


『大丈夫デショカ?』

「うん、今お医者さんが診てくれているから。」


風邪とか軽いものだといいんだけど。


『うん、ただの風邪だから薬を飲ませて安静にしておけば大丈夫だよ。』


ああ、よかった。


「ありがとうございます。」

『君はこの子の知り合いかい?』

「いえ、言葉が通じないから助けてと・・・精霊に呼ばれまして?」

『なるほど精霊に。では精霊に感謝しなくてはね。

 高熱が続くと大変だったからね。』

「確かに・・・。」

『薬は後で届けさせよう。ではお大事にね。』

「ありがとうご・・・。先生!診察料は?」

『ん?いらないよ。精霊の導きだろ?』

「!!! ありがとうございます。」


なんていい人だ。後でお菓子でも持って行こう。


『アノ・・・』


そうだった。


「風邪みたいです。 薬を飲ませて何日か安静にしておけば大丈夫ですって。」

『ヨカタ。アリガト。』

「あなたも疲れているみたいだから無理しないでね?」

『ハイ。アリガト』

「あなたの横にいる精霊に感謝だね。その子が私を連れて来てくれたの。」

『精霊・・・。』


彼女はそっと精霊を抱きしめていた。

きっといい関係を築けているんだろうな。

言葉の問題は女の子が目覚めれば大丈夫だと付き添いの人が言っていた。

女の子のおばあさんがこの町の人だったらしい。

おばあさんの故郷が見たくて今回旅行に来たそうだ。

付き添っていた人は侍女さんだった。

船旅の疲れもあったんだろうな。早く良くなるといいね。

彼女と精霊にお茶とお菓子の用意をした後、お大事にと声を掛けて部屋を後にした。


『大丈夫そう?』

「うん、風邪だって。よかった。ラファもありがとうね。」

『ううん。僕は何もしてないよ。』

「そんな事無いよ?ラファが宿に走ってくれたお陰ですぐにあの女の子をベットに寝かせてあげれたでしょ?」

『そっか。』

へへっとはにかむラファ可愛い。

「さて仕切り直して買い物に行こうか。」

『そうだね。』


私達は女将さんにもお礼を言って再び出かけた。

彼女たちの部屋代を渡そうとしたのだけど、困った時はお互い様だからと言ってくれた。

この町の人も見ないい人だなぁ。



買い物を済ませて夕食はやっぱりトマスさんの食堂へ。

トマスさんは私達が明日帰ると知ると海老の刺身をサービスしてくれた。

海老は海老でもこれって・・・伊勢海老じゃないかな?・・・

トマスさん・・・奮発しすぎじゃない?

え? ここら辺では簡単に獲れてるって? 皆飽きてるくらいだって?

うそーんっ。マジかー。 贅沢すぎる・・・。

有難く堪能しよう。 うん、うまー!さいこー!

・・・。

そして今日も食べ過ぎた・・・。


宿に戻ってお風呂の準備をする。

今日も2人は一緒に入るらしい。

悪巧みはしないようにね?


『大丈夫だ。』


その言葉は信用していいのかな? 昨日の事があるしね?


『大丈夫だ・・・。』


何か変な事したら ミントオイルでも塗ってあげよう。フフフ


2人がお風呂に入ってる間に、荷物を纏めておく。

なんだかあっという間の3日間だったなぁ。

ご飯は美味しいし、町の人は優しくていい人ばかりだし。

精霊達も楽しそうでいい笑顔だったし!

今度は夏に来るのもいいかもしれないね。

おっと、2人があがって来たみたい、私も入って来よう。



おかしい・・・。

出発に向けてゆっくり寝れるようにとクレハはソファで寝ていたハズなのに・・・。

なんで私は腕枕された状態で目覚めているのかな?・・・

しかもラファがいつもみたいに「ずるい!」って言わないでニヤニヤしてる。

これは・・・昨夜のお風呂で談合したね?君達。


『今日の夜は僕とだから。』


うん、いい笑顔だねラファ。すこぶるいい笑顔だよね?

私に1人で寝るという選択肢は無いのかな?


『『 ニコッ 』』


ないのか、ないのね? ないんだね?・・・。

もう言うだけ無駄な気がしてきた。

人間時には諦めも必要よねぇ・・・。ハァ・・・。


朝食も食べたし、昨日の女の子も落ち着いたようだし。

忘れ物も買い忘れもないね?

よーし、じゃあまた2日かけて戻りますかぁー。

帰りは行きと違うルートになった。

エリカと言う冬花の群生地があるとクレハが教えてくれたのよね。

可愛い花なんだって。それなら見てみないとね。

さあしゅっぱーつ。青藍よろしくね。小雪もよろしくね。


読んで下さりありがとうございます。

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