16.ナッツ好きな男、モヤモヤ
拙い文章ですがよかったらお読みください。最近、自分の文章力の無さを実感し、短編とか色々書き始めました。
よかったらそちらも、読んで頂けると嬉しいです。
『上手くいってよかったですね』
鑑定さんが言う。
ま、結構ギリギリではあったけどなと、俺は額の血を拭う。
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種族:黒リス
ランク:I
状態:通常
Lv8/10 3up
HP:36/48 12up
MP:38/48 12up
攻撃力:70 20up
防御力:44 14up
素早さ:47 12up
魔法力:49 14up
ユニークスキル
鑑定Lv Max
怖顔Lv1
ノーマルスキル
ひっかくLv7 1up
噛みつきLv7 1up
気配察知Lv5
隠密Lv3
瞑想Lv1
根性Lv1 new
耐性スキル
無属性耐性Lv2 1up
恐怖耐性Lv2
魔法スキル
水魔法Lv4 2up
闇魔法Lv1
称号
「ナッツ好き」
「ラッキーボーイ」
「逃亡者」
「恐れられる者」
「兄貴」
「厨二病」
「チキン」
「長」
「最下級のd°$^>」
「昆虫の殺戮者」
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MP使い切るまで水出しておいてよかったよ。
そう言って俺は、周りにいるアントを見る。水は引いているが、そこには事切れたアント達がいた。
『よく気がつきましたね、アントが水に弱いなんて』
いや、それは知らなかった。俺が思ったのは前にアントを鑑定した時に出た文だ。
俺はそう言うと、アントを鑑定した。
アント…連携のスキルを使われると、冒険者でもそうそう手が出せない(魔法が使えない場合)。
この文最後に括弧で「魔法が使えない場合」って書いてあるだろ?だから魔法に弱いんじゃないかと思ってやってみたら…偶々こうなったって訳だ。
『それでは、ソルジャーアントと戦っている時に偶々レベルが上がり、偶々ステータスを上がったのですか』
あぁ、偶々だ。
ザッザッザッ
もう、大分近くまで来てるな。
俺はそう言うと、急いでこの巣から出た。
くぅー! 久々の外だー!! と伸びていると、
「シャー!?」
白ヘビの声が聞こえる。驚いている声だ。
「シャッ!?シャシャッ!?」
うわー、すごい焦ってるわ。俺がこんなに怪我してるのってこの世界に来て初だからなぁ。と思ってると白ヘビが俺の背中を、今の拠点である半地下の方向へ押す。
白ヘビがとても心配してくれている事に、俺はホッコリしながら帰った。
翌日。
…痛いな。
俺は昨日の怪我が完全に治っていなかった。
あー、あれがアドレナリンってやつか。昨日痛くなかったんだけど。
そう思っていると。白ヘビが俺の事を心配する様子で見てくる。俺は白ヘビの頭を撫でると、もう1度眠りについた。
ーガラゴス視点ー
あれから数日が経った。私は実家の邸宅で謹慎をさせられていた。
はぁ。
俺は大きな溜め息を吐き、外を見る。
「何故こうなった…。」
私は呟くと、あの時の光景を思い出した。
「悪魔が。」
「ふん! 馬鹿馬鹿しい! そんなものいる訳がないだろう!!恥を知れ!!」
と宰相である、スッカーダ様が言った。スッカーダ様は、今の王の曽祖父から仕えている御仁であり、王から最も信頼を得ていると言っていいだろう。その人からこの様に言われるとなると…。私は冷や汗を流した。
「ふむ。そうであろうな。お前はもっと真面目な奴だと思っていたのだが…失望した。」
「待ってください! 真実でございます!!」
「黙れ! 王を侮辱するか! わざわざ謁見までして王を黙すとは! 許されん! どういたしましょうか! 王よ!?」
「うむ。2ヶ月の謹慎だ。わざわざ此処に来るまでこの様な嘘を言いに来たのだ。相当暇に思える。実家に帰り、庭の草刈りでもしてるんだな。」
「衛兵! 連れて行け!!」
スッカーダが言うと、私の両腕を兵士が抑えた。
「待ってください!ダクア王!! 本当に悪魔がいたのです!アイツを放っておけばこの国は大変なことになります!」
「何を言うか!王よ騙されてはいけません!」
「…うむ。早く連れて行け。」
ダクア王は手を払いながらそう言うと、立ち上がり玉座の奥へと入っていった。
………。
今思い出しても腹が立つ。あの宰相がいなければ、王は私の意見を少しでも聞いてくれただろう。それなのにあのクソ宰相ときたら…。
私が頭の中で愚痴をこぼしていると
バンッ!!
という音が鳴って私の部屋の扉が開く。
「開く時はもう少し優しく入ってきてください。団長。」
そこには見目麗しい女性がいた。金髪のロングヘアーに、すれ違う男の視線を奪うであろう身体。腰に刺したレイピアはその女性の魅力を引き立たせる。
「?大分優しく入ったぞ!」
と第1騎士団団長エミリアはそう言った。
「はぁ…。」
そうなのだ。彼女は見た目は良い。見た目は国でも数本の指に入る程の美しさだ。それと同時に筋力も数本の指に入るが…。
「ガラゴス。なんで自宅謹慎なんて受けてるのよ。」
「…色々あったんですよ」
私は色々考えた結果、こう言った。
「色々って何! 教えてくれるまでこの部屋で素振りする!!」
「…ダメです。しかし、言う事はできません。」
「……いつもならこれで折れるのに。…悪魔ってそんなに強そうだったの?」
「…もう聞いていたんですか。」
「うん。ガラゴスと一緒にあの森に行った騎士からね。その事で王に謁見して、呆れられて自宅謹慎ってとこかしら?それでもし、貴方が本当に悪魔と出会ったというなら詳しく話を聞きたかったのだけど。」
「…言える事は少ないですよ?」
「それでも良いわ。貴方私を誰だと思ってるの?」
「脳筋姫ですか?」
「ぶっとばすわよ?」
エミリアはそう言うと、剣に手をかけた。
「冗談ですよ。ではそろそろ本題に…」
「露骨に話を逸らしたわね…まぁいいわ。早く言いなさい。」
彼女の名前はエミリア。戦場を駆ける姿は他国から恐れられており、彼女が駆けた道には立っている者はいない。相手の血だけが残り、目を見開き、笑って人を斬っていくその姿は、まるで"悪魔"だと言う。
王国で彼女に剣術で勝てる者はいない。
ー黒リス視点ー
俺!復活!
昨日1日中休んでた俺は、全回復していた!
ぶっちゃけもっと長引くもんだと思ってた。よかった〜。そう思ってると
「シャーッ!」
と白ヘビが絡み付いてくる。
おー、久しぶりに会った気がする。
『久しぶりではないですよ?白ヘビはずっと貴方を看病していました』
そうなのか?それは悪いことしたな。
ありがとな、白ヘビ。そう言って俺は白ヘビの頭を撫でる。
「シャー。」
白ヘビは気持ち良さそうにしている。
俺は白ヘビの頭を撫でていると、グゥーっと音を立てた。
やべー。腹減った。そう言って俺は腹を抑える。その様子をみた白ヘビは俺に果物をくれた。
もしかして、これ巣から取ってきたやつじゃないか…?と白ヘビの方を疑いの眼差しを向ける。
「シャッ!?」
『普通に拾ってきただけだと言っています』
なら良いけど。またあそこに行くのは、もうごめんだ。ソルジャーアントの群れなんて、今の俺たちでは倒せないからな。
これからどうするか…。俺は考えながら果物を食う。
ここは探索し終えた。果物しかない。何より大切なナッツがない。他の所へ行ってみるか?
何もない。そう思ってた俺もいました。
その日、白ヘビがどこから果物を取っているのか気になった俺は、夜に白ヘビのユニークスキル『黄昏』の効果で敵から見えない様にして行った。
「シャー!」
『…ここだと言っています』
そこは普通の草原だった。
は?ここ?そこはただの草原で…!
と思うと同時に、何かを通り過ぎた感覚がした。なんだ?今何かを通り過ぎた様な…。
俺が前を向くとそこには大きな木があった。
大きな木は、最初にいた森の木とは明らかに違っていた。何十年、何百年と育ったであろうその木は、一切の傷もなく猛々しくそこに存在した。
え!? さっきまで草原だったでしょ!? 木がいきなり生えたぞ!?
と俺は驚く。
『恐らくここには、結界が張られていたのかと』
結界?結界って何か防ぐみたいなやつ?
俺がそう聞くと、鑑定さんは冷静に言う。
『はい。その認識で間違っておりません。普通の者には設置することなどできません。恐らく相当な者が設置させたと思われます』
え、と言う事はここには何がいるって言うの!?俺は、オネェ口調でふざけながら言う。
すると、木の上から呆れた様な声がした。
「また来たのかい、蛇さん。おや?今日はお友達も一緒みたいだね。」
「シャーッ!」
白ヘビが元気に鳴く。
俺が木の上を向くとそこには、いた。
木の枝から声を掛ける、黒い、何かがいた。
黒い…そこには何かが居るはずなのに何も見えない。そこにだけ黒いモヤがかかっている。
「ん?」
その黒いモヤは、木の枝付近からフヨフヨと俺の前に落ちてきた。
「んー?なるほど…ねー。」
と言い、黒いモヤは離れる。
…鑑定。
俺はあの黒いモヤに向かって『鑑定』を発動させた。
『レベルが離れすぎていて鑑定できません。』
ッ!?
「あれ?今僕のこと鑑定した?」
俺はその言葉を聞いた瞬間に、反射的に仮面を外した。
しかし
「どうしたの?その仮面カッコ良かったのに、外しちゃったの?」
黒いモヤは、なにも俺の顔に反応を示さず落ち着いた佇まいだった。
「なーんてね! 僕にそのユニークスキルは効かないよ。てか安心してよ! 僕は君達の味方だからさ!」
黒いモヤは、明るい口調でそう言うと最初にいた木の上まで戻った。
味方…? どう言う事だ? こいつは何を言ってるんだ? 俺がそう思って、黒いモヤを見てると
「なんで味方なんだ? っていう顔してるね!それはね〜、鑑定した時に君のランクがIだったからかな?」黒いモヤは、俺の顔から察して答える。
ランク?
『……。』
『普通の魔物ならランクはHから上がる筈って言うのは知ってると思うんだけど、僕たちは普通じゃない。』
黒いモヤは先程とは違い、真面目な口調で言う。
「僕たちは〜〜の住人。」
え、今なんて言ったんだ?
俺は指を1本立てて、もう一度言って欲しいと頼む。
「そうか、まだ制限が掛かるのか。」
黒いモヤは、そう呟くと俺たちに近づく。
「君達には、まだこの話は早かった様だ。もっと強くなってからまたおいで!」
最後にまた明るい口調になると、俺たちは黒いモヤに包まれ、草原にいた。
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カクヨムにて、改訂版を少しずつ出しています。
今までの話を、自分なりに推敲しております。時間はかかるとは思いますが、こちらにも出します。もうしばらくお待ち下さい。




