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第八十五話 夏祭(サマーフィスティバル)in都市国家オヒューカス(新エリア) その2

予定通り更新。


夏祭(サマーフィスティバル)in都市国家オヒューカス(新エリア)】


第一回目となる今回は、何を軸とするのか?

夜空に花咲く花火。

これしかないと思った。

もちろん、夏フェスと言えば、音楽の祭典とか、コミケなど思い浮かぶ。

文化的な祭りのイメージだけど、この世界の音楽などの文化的な事を掴んでいない僕には無理だ。


花火なら、何とかなる。

それに、場所を二つ移動して楽しむ。

都市の上空と海の上空。


絶対凄い事になる。

そう思って始めたのだけど、どうも商業的価値があると思われているみたいです。はい。


「ふむ。婿殿は凄いな。」


「いや。婿じゃないですけど。」


現王サーストン殿下が急に振ってくる話はよく聞かないと危険。

ちゃんと断るもしくは否定する必要があるから、気が抜けない。


「まぁまぁ。」


「いや、まぁまぁじゃないですよ。ラニー王妃様。」


「まぁ、そんな他人行儀な。お義母さんと呼んでくれても良いのよ。」


「いやいや。呼びませんよ?」


こうして、何かと事実婚をさせようと躍起だと感じさせられる所が厄介。

ただ、お二方とも、半分冗談で言っている節がある。

いや、半分も本気なのが問題か?


「父上も母上も冗談はそれぐらいにしてください。」


「おぉ。それにしても、凄いのは本当だな。」


「ええ。何故、あそこを通ると海に着いているのでしょう?」


専用ゲートをザバルティさんに設置してもらったので、サーストン王とラニー王妃とアンジェラ王女の三人に体験してもらう事になり、連れてきて海を見ての感想です。


顔を真っ赤にして抗議するアンジェラ王女の横顔を見て可愛いなと思う気持ちがない訳では無いのですが、結婚ってハードル高いでしょ?


少しくさいかもしれないですけど、愛を感じて結婚はしたいですね。

贅沢かもしれませんね。

まぁそれぐらいは許されるのではないかな?と思っています。


結婚と恋愛の違いは、家が大きく関係するんだと思う。

結婚は子孫を残す為という側面も出てきて、家族を構成するという事もする訳だし、で子孫を残すだけであるなら、ハーレムとか重婚とかは普通だと思う。

もちろん、パートナーの心情的にはそうはいかないだろうけどね。


僕みたいに愛を感じたい人にはハーレムは無理かな。

だって、彼女や奥さんに他に男が出来たら嫌だし、嫉妬するからね。


ハーレムや重婚で愛は無いとまでは言わないけど、男がハーレムを形成するなら、他の男との情事を許せないとフェアーじゃないよね?


だから僕には無理だね。

一時のハーレム状態は良いかも知れないけど、相手に他の男が出来た時点で、僕は嫉妬に支配されちゃうね。


「あそこの者は何をしているのだ?」


「あれですか?あれは魔物への警戒をしています。強力な網を巡らせているので、このエリアに魔物が入る事はないでしょうけど、それでも未知の魔物が居てもおかしくないですからね。」


海岸より少し沖に出た所に櫓が組まれており、そこの上に複数の人が在中していて、櫓も一つでは無く、5つ用意してある。

お互いに行き来出来る様に船をつないでいて、その両端は海岸に続いている。


「今からあそこへ向かいますよ。」


「なに?!」


「それは本当なの?」


「ええ。嫌でしたか?」


サーストン王とラニー王妃が驚いていたから、訊ねた。


「まさか。」


「嬉しいわ。」


後から聞いた話だけど、やっぱり王族という事で危ないかも知れない所には行けないらしく、行って良いという事で嬉しかったらしい。


三人を先導するように、僕は先頭に立って歩く。

三人の後ろにはもちろん護衛隊が付き従っている。


「船なので揺れますから気をつけてくださいね。」


「うむ。」


サーストン王はラニー王妃の手を取り、一緒に進む事にしたようだ。

僕はアンジェラ王女の手を取った。

女性のエスコートは必須らしく、アンジェラ王女に今回の話をしたら、必ず手を取る様にと、事前に指示を受けた。


エスコートしながら、進む。一つ目の櫓を越えた所で、アンジェラ王女が海に落ちそうになった。


「あっ?!」


すかさず、アンジェラ王女を引き胸で受け止める。


「大丈夫ですか?」


「えっ?はい!痛い。」


どうやら、今ので足を挫いたみたいだ。


「少し、抱きますね。」


「えっ?!」


僕はアンジェラ王女を通称【お姫様抱っこ】の形で抱き上げた。

このままでは時間が掛かり過ぎると思ったからだ。


「まぁ。」


「おぉ。」


その姿を見て、ラニー王妃は口に手を当て、サーストン王は感嘆する。


「あの。その。」


「歩きますよ。」


「えっ、はい。」


顔を真っ赤にしたアンジェラ王女を抱えて歩く。

そのまま、目的地である櫓についた。


そこには、フェンリルが鎮座している。

真っ白い毛並みでフサフサだ。

真夏なのに熱くないのだろうか?


「おう。ジュン。なんだ?熱々じゃねぇか。」


「なんで、ラムザさんが居るんですか?ザバルティさんまで!」


「そりゃ、国のトップが来るのに、来ないわけにはいかないだろ?これは失礼しました。サーストン王。ラニー王妃。私はシャルマン商会の商会長ラムザです。お見知りおきを。」


「私はザバルティと申します。よろしくお願いします。」


「うむ。私はサーストンである。隣に居るのがラニー王妃だ。色々と感謝する。」


軽い挨拶を終えて、ザバルティさんがさらに沖へと船で向かった。

そして花火のデモンストレーションをおこなった。


「むむむ。花火とはこんなにも凄いモノなのか?」


「とても綺麗。」


「凄いわ。」


ほんの数本の花火だったのだが、三人が満足したのは言うまでも無い事だろう。

さぁ、次は本番だ。


次回更新は

明日、2021年8月22日(日曜日)20時

よろしくお願いします。

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