第六十六話 国家プロジェクト その5
予定通り更新。
☆誕生祭☆開催中!
一挙七話更新の第五弾!!
ラムザさんと、ザバルティさんから言われた内容で、商業ギルドと話をして決着した。
商業ギルドも、営業所を用意する事にした様だ。
その後、商業ギルドが慌ただしくなった様なので、直ぐに行動を開始したのだろう。
そして今、僕の前にはエルフ族であろう方が立っていた。
「ジュン君。彼女が、秘書見習いを指導する事になるハイエルフのコーネスだ。」
「初めまして、コーネスと申します。よろしくお願いします。」
スラッとしていてスタイル抜群の女性。
エルフはよく胸が無いと表現される事が多いと思うけど、この人は違う。ダイナマイトボディの持ち主だ。金色の髪は細く、透明感と艶があり、肌はきめ細かく白い。
絵に描いた様な容姿をしていてダイナマイトボディ。
男なら、ルパンダイブをしたいと思うのではないだろうか?
その上で、気品のあるカーテシ―をするのだから、降参するしかないと思う。
「彼女は私の秘書をしてくれている一人だよ。何でも出来る人だから、頼りにすると良い。一週間に一度は休みを与えてくれ。基本的に彼女はシャルマン商会で寝泊まりするから夕方6時までとさせてくれ。」
「わかりました。初めましてジュンです。よろしくお願いします。」
僕はお辞儀をした。
「ふふふ。そんなに緊張なさらないでください。困ってしまいます。」
いやいやいや。
困るのは僕ですから?!
「は、はい。気をつけます。」
「おい。ジュン。あくまでも秘書だからな。」
「は、はい。善処します。あれ?」
意味わからない事を口走ってしまった。
『綺麗なお姉さんは好きですか?』
というCMのフレーズが勝手に脳内放送を繰り返す。
プシューという音が僕の頭から出ているんじゃないだろうか?
子供とか、ガサツなとか、綺麗であっても残念感が漂う人ばかりだったからか、僕の頭は停止した。
なんか、後ろから殺意を感じなくはないが、今はそれどころでは無かった。
「まぁ、仕方ないかもしれんが、慣れろ。なにせ、ザバルティの仲間はこんな感じで美男美女しかいないからな。」
そういう忠告はセシリアさんの時からしてくれていたら、こんな事にはなってないと思うんですけど?!
と、心の奥底からツッコミを入れた。
◇◇◇◆◇◇◇
ある程度、落ち着いた所で、ザバルティさんから秘書見習いとなる人を数名紹介してもらった。
この中から3名位を選んで採用する事になっている。
そこで、先ずは男を除外した。
何故なら、僕の女にしたいからという気持ちがない訳ではないが、あのコーネス様から直接指導を受けるのが男である事が許せなかったからだ。
ダメだよね?僕じゃなくても同じ結論に至ったハズだよ?絶対に!
不純な動機ではあるかもしれないが、僕が我慢できそうになかったので諦めてもらうしかない。
で、選んだ相手。
〇フーラ:エルフ族(見た目20台後半)
〇キュール:ハーフエルフ(見た目20台後半)
〇セーナ:人族(見た目20代)
〇リーファ:人族(見た目20代)
の四人を選んだ。
四人とも、キリっとした印象を受ける清潔感のある女性だ。
で、落とした男性は全て屋敷の仕事をしてもらう執事として雇う事にした。
将来的には、領主の館で働いて貰いたいと考えている。
男性は5名だ。
〇ジーゴ:人族
〇ビッセル:人族
〇バンス:ハーフエルフ族
〇ドリュー:ハーフエルフ族
〇ジット:エルフ族
後は
〇シリー:ハーフエルフ族
〇エリー:ハーフエルフ族
〇シエル:ハーフエルフ族
〇ヒラリ:ハーフエルフ族
〇ソシエラ:人族
の五名はメイドとして、雇う事にした。
屋敷の中が大変な事になりそうだけど、領主の館と僕の住まいが出来る予定だから問題はないだろうという判断だ。
早速、パルルさんにお願いして屋敷へと案内してもらった。
部屋はあるから問題ないだろうと思う。
「じゃあ、次に私兵の件だが。」
「ちょっと、待って頂きたい。」
それまで黙って推移を見守っていたビアンカ様が口を開いた。
「どうされた?」
「その私兵については、暫くお待ちいただけないでしょうか?」
「街の護衛としては地区が増えた形になる為、騎士団の派兵も考えております。その辺の細かい打合せを終えてから、考えて頂けないでしょうか?」
「ふむ。たしかに詳細を詰めてからの方が良いでしょうが、別段、問題があるとは思えませんが?」
「そ、それはそうですが・・・。」
「それに、私兵を用意しておけば、現在急激に出来上がった地域なので、不測の事態に対応しやすいという利点もあります。準備しておく方が良いのでは無いですか?」
「・・・おっしゃる通りです。」
ザバルティさんの意見に下を向いて答えるビアンカ様。
ちょっと様子が変だね。
どうしたのだろうか?
「あの、すいません。少し、ビアンカと話をさせて貰えませんか?私兵も一時的に雇うでは困るでしょうし、国としての問題が出てしまっては困りますので。」
「わかった。では、今回用意した者達は食客という形でシャルマン商会が囲う事にしよう。それで、正式に決定するまでは彼等にこの地区の治安維持に貢献してもらおう。期限は2週間。それでどうだ?」
僕の話を聞き、ラムザさんが提案してくれた。
「ありがとうございます。ビアンカと話をし、国とも早急に調整をします。」
「良いってことよ。よく考えな。」
「はい。」
こうして私兵の件は一旦保留として、僕等は家路についた。
次回更新は二時間後
18時。
よろしくお願いします。