next coming
どもです。
この星はこの星で、どうやら既に解決手段があるらしい。
「俺の出番は無さそうですね」
見えるのは自らの力で戦う人達。
特に必要はないのだと知り、体を休める。
思い出すのは数多の化け物達。
人、化け物、死、化け物。
助けられたものと助けてもらったもの、できたことは色々とあったけど、できないものがあることに気付けたのが一番の収穫だった。
「できれば二度とはやりたくないものです」
美味しい食事、賑やかな雰囲気、明るい笑顔。
それは、もう既に終わったことなので、未練がましいことはあまり考えるべきではないとは思うけれど。
楽しかったことを思い出すくらいならば許されるだろう。
「そういえばあの人は結局どうしたんですかね」
どこかへ行くと言って消えた彼女。
彼女からすればこちらは何ということのない脇役だったのかもしれないけれど、自分としては多少の好感を持っていて、偶に思い出すくらいの存在であった。
語っても仕方のないことではあるので、今は置いておこう。
自分の出番は特になく、今からやることも特になく、精々が同級生にどんな人がいるかを調べるくらいだろう。
良き友人ができることを願って。
平凡で平均的な、普通の学園ライフとかは気味が悪いので、それなりに楽しい、最高とはいかないまでも自分にできる最良の生活を送りたい。
「今日の天気は晴れのち曇り、今のうちに外へ出て学園ライフの下調べでもしましょうか」
そこはかとなく感じる高揚感は、止めどなく溢れていて、感知できていないだけで周囲から見れば丸わかりだったように思える。
それでも新しいものには期待が持てるもので、このウキウキとした気持ちも仕方のないものだと思う。
「それじゃあレッツゴーです」
拳を上に掲げ、意気揚々と家を出るその姿は間違いなく周囲から微笑ましい目で見られただろう。
お読みいただきありがとうございました。
とりあえず続きのプロットはエンディングまで書けたのですがどうにも手が進まないので一旦肩慣らし的な意味も込めてこれを書きました。
この話は今作とは特に関係ない話になると思いますが、次作のオープニングにはなるかもしれないです。
以下余談
今作は設定がスカスカでかなりの勢いを持って仕上げているので、一度手が止まるとキャラの喋り方と性格くらいしか思い出せないです。
次作はそれをどうにかしようと色々と設定を書いています。というか、普通はこうなんだろうなぁと思いながら書いています。
次作書きたい病を患う人が多いのはこういうことなのか、と思いました。
ですが、とりあえずは今作のエンディングまでプロットを組んだのでこのまま突っ走っていこうと思います。
皆様もお体にお気を付けて。