0.1:あまりにも拙いお遊びを覗いていく覚悟
初投稿です。時間ができたので書いてみました。
この話は今作品のプロローグでもなんでもなく、ただ、読者の皆様が筆者の文章でご気分を害されないか、それを確認するための軽い日常の話です。
投稿のために用意した一話となっておりますので内容が意味わからない感じになっていたら申し訳ないです。
それでは、よろしくお願いします。
追記、内容は意味分かんないと思います
「お」
後輩な黒のポニーテールの気配がする。
これは間違いなくおはようございますのパターンだろう。
あれは先手必勝にして数々の先輩を墜としてきた魔の術。
同時に髪なんて耳にかければ間違いなくこの世全ての先輩はその術の前には無力である。
だからこそ、止める必要がある。
今俺が起こすべき行動は相手の呪文を言わせないように先に呪文で返し、更に防御の体勢を作っておくことだろう。
自分の体にかかっている布団を手に持ち、
反対側の手を起き上がるために使い、
足を蹴り出すようにして勢いをつけたら
体を起こして目を開け先制攻撃だ。
「おはよう!今日も可愛いね!髪がさらさらで素敵だよ!」
ついでに、ベッドの上に立ち右手を相手に向けてみてポーズなんか取ってみたり。
さぁ、先制攻撃は決まったポニーテールガールの反応はいかに?
「あー、朝から元気だね、アルレイ。いつも通りで安心したよ」
やれやれ、と肩を竦める肩につかないくらいの短い白髪の少女
ん?この声は、というか目に映る真っ白は。
「あれ、アマリア。今日も可愛いね。おはよう」
「君が何を考えていたのか簡単に想像できて助かるよ、メイリーじゃくて悪かったね」
「いやいや、アマリアに起こしてもらえるのも幸せだって」
「はいはい、今日も君が最後だ。みんな待ってるから早く起きて支度したまえよ」
くるりと素早く背を向けて右手を上げてふらふらと左右に揺らす。
先に行ってるよ。ということなんだろう。
とん、とん、とゆっくりとドアに向かう白髪の少女。ゆらり、ゆらりと白い髪が揺れている。
ふむ。全てがスローモーションに見える。
これはきっとここで何か行動を起こしたい俺と普通に着替えようとしたい俺とアマリアに着替えさせてもらいたい俺が鬩ぎ合っているのだろう。
なるほど、アマリアに着替えさせてもらうというのもまた一興であろう。
しかし、彼女にそこまで迷惑をかけていいのだろうか?
駄目ではないな。しかし今はやめておこう。
朝の忙しい時間帯だ。無理を言ってはいけない。
よし。ちょうどこちらに背中を向けてるし、飛びつこう。アマリアって普段ちょっと距離取って話してるしあんまり触ったことなかったんだよね。いつもゆったりした服を着てるから、ふくよかなものがあるのか無いのかも分からない。うちの後輩ポニーテールはそこそこだったけど、うちの白髪ショートちゃんはどんなものだろうか?
そうと決めたら行動は早い。
一、ベッドから音もなく降りる。
ニ、彼女までの直線距離を速度より無音を意識して詰める。
三、腕を広げて飛びつく。
ふわっと広がる花のような香り。香水とかつけてるんだろうか。
「…それで、気は済んだかい?アルレイ」
彼女は全て予想していた、とでも言うかのように落ち着いた口調のまま、こちらに語りかけてくる。
「いやー、いい香りします。後、思ったよりやわっこい」
「そうだね、本当に朝から元気そうで何よりだよ」
彼女は右手を額に当てため息をついた。
「ため息もこんなに近くで聴くとちょっと色っぽいな」
「アルレイ、それは声に出すものじゃないよ」
ぽすぽす、と右手で俺の頭を叩いてくる。
まだむにむにしていたかったのだが、これ以上は駄目そうだ。俺の心も保たない。
「それじゃ、早く来なよ?」
彼女はそれだけ言うとスタタタ、と足早に駆けていった。
あたり一面にふわっと花のような香りが広がる。
「ここ天国では?もうここに住むか。」
「アルレイ、本当に早く来なよ?みんな待ってるからさ」
白髪の少女がこちらを振り向いて言葉を放った。
その顔は怒りからか、ほんのり赤い。
ポニーテールがゆらゆらと揺れている。
「あ、おはようございます。先輩」
席に座って対面の人と話していたように見えた黒髪をポニーテールにした少女がこちらに顔を向けるとニカっと笑って挨拶をしてきた。
「よう、アルレイ今日もよく寝てんな」
右手を上げて挨拶してくるその対面の人。
明るい茶髪に明るい雰囲気の少年だ。
「アルレイさん、おはようございます。よく眠れましたか?」
その茶髪の隣に座る金髪の少女。
今日もその三つ編みの編み方は歪みない。
「おはよう、アマリアは?」
白髪ショートの姿が見えないので聞いてみる。
「おはようございます、勇者さん。アマリアさんなら少し外にでると言って席を外しています」
ポニーテールの横でティーカップを傾けていた女性が質問に答える。
「なるほどね」
「何かしたんですか?先輩」
「何で俺が何かしたって決まってるのかな?
ポニーテールちゃん?」
「先輩は人を髪型で判断するような人ですからね。きっと、今日も短い白髪が素敵だねとか言って怒らせたんですよ。女の子の髪は命ですからね。適当な扱いに腹を立てて、大人なアマリアさんはその怒りを鎮めるために外に出て風に当たっている。というわけですよ。子供な先輩」
「なるほどね、君の言いたいことはよく分かったよ。後輩ちゃん」
「よく分かりましたか?先輩」
「子供な俺はまだ何をしても許されるって話だよな!」
「全くもって違いますね」
ポニーテールをゆらゆらと揺らしながら頭を振っている。彼女はついでに肩を竦めてみせた。
とつとつ、とゆったりした服装を着た少女が歩いてくる。その短い白髪を揺らしながら。
「そうだね、メイリーがアルレイを起こすのは大変だと言った理由がよく分かるよ」
「分かってくれましたか、アマリアさん」
「ああ、これからは私も君の朝の負担を減らすのに尽力しようじゃないか」
「やったぜ」
小さく拳を握り、腕を曲げて体に引き寄せる。
「ガッツポーズってやつですね、勇者さん」
ティーカップを机に置きながら特に特徴という特徴のない美女である、キューロックさんが話しかけてきた。
「アルレイさんを起こすことはそんなに大変でなかったのですが。それなら私も手伝いましょう」
三つ編みをコテンと左手側に垂らして首を傾けている金髪の少女。
「あぁ、先輩の犠牲者が増えていく」
ポニーテールが何か言っているが気にしない。
「そこは気にした方がいいですよ?勇者さん」
キューロックさんが当然のように心中お察ししてくるが気にしない。
「トーレラ、私達でアルレイを起こすんだ。」
何か一大決心をしたかのように言う白髪の少女も気にすることはない。
「あー、そんなに大変なら俺も手伝うぜ?」
「あ、それは大丈夫なんで」
遠慮しておく。やっぱり朝は爽やかな気持ちで起きたいのだ。
「いや、なんでだよ!」
茶髪が鋭いツッコミを入れてくる。
「仕方ありませんね、私が動くしかありませんか、これもひとえに勇者さんのため。良いでしょう。」
「あ、本当に勘弁して下さい。朝はポニーテールか、白髪か、三つ編みの気分なんです。」
「朝からSAN値チェックは嫌だと?ひどい
ですね、勇者さん。私を一体なにトゥルフだと思っているんですか?」
紅茶の入っているティーカップを揺らしながら微笑む得体の知れない女性。
「全く仕方ありませんね。ここはやはりいつも通り私が先輩のために一肌脱ぎますか。」
「「うん、やっぱりそれしかない」」
みんなの意見が揃った瞬間だった。
お読み頂きありがとうございました。
筆者の気分で投稿していきますので、投稿が滞ったらお察し下さい。
プロットは用意してあるので筆者の身に何か起きなければ第一話を投稿することになると思います。
4/12
少し、手直しをしました。
「はろー。」→「はろー」
という感じです。