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ある不良少年の自由帳

作者: 松村かれん

 この大きなゴミのような腐った世界に僕らの虫けらのような小さな声が届いて欲しい。                                                       「大人の言う事を聞きなさい。」僕らはそうやって生きてきた。でも、僕らが本当に助けて欲しい事を大人は見て見ぬふりをした。だから僕はそんな理不尽なセカイと戦うため髪を金色に染めて制服を改造した。                                                                                             その日から、周りの人たちの目の色が変わった。例えば、「スクールカーストなんてどうでもいい。」そう思っていた。だが、センコー達は上位の子達が悪いことをしても「しょうがないわね。今回だけよ。」と何回も言って多めに見ている。なのにどうしてだろう。圏外の僕はちょっとしたことでも奴らに呼び出される。僕は奴らが去った後、近くの机と椅子を蹴飛ばした。                                                                ある日、帰り道にあるアパートで子供の泣き叫ぶ声がした。僕は交番や市役所、そして役にも立たないであろうけど一応センコーに相談した。しかし、こんな見た目だからか誰も相手にしてくれない。数週間後、その子供は少女は彼女は親からの虐待によって亡くなった。                                                                  センコーなんて親まかせで、親なんて|他人≪ひと≫まかせで、そして生徒たちはセンコーまかせで、センコーが気に入らない生徒を作ればすぐさまクラスメートはその子をハブる。センコー達は僕の事をこう言う。「お前なんかより、ほかの生徒の方が大事だ!」って。いやいや、あんた達は自分のプライド、そして学校っていう城を壊されたくないだけだろ。なんでそうやって僕ばっかに罪をなすりつけるわけ。本当に意味がわからない。                                                                                   「これだから最近の若い者は…」と大人は言う。だけど、こっちから言わせてみれば「これだから最近の大人は…」って言いたい。                                                                                  不良少年になってしまった僕だけど、周りから後ろ指を指される僕だけど、もし神様とやらがこの世にいるのならば、「心から愛せる社会になりますように。」僕はそう願いたい。                                                                                                                                                                                                       

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