二人で最高4
「……………………」
視界が鮮明になり、ミヤコが泣いているのを見つめた。
違和感を感じ自分の目元を指で触って、涙が流れていることに気づいて、眉をしかめつつ拭った。
その手を動かして、彼女の涙も拭った。
ミヤコが閉じていた目を開いた。
「…お前、また俺を救ってくれるのか?」
苦笑し、 彼女が硬い地面に横たわったままなのを見かねて抱き起こした。
そのまま座った状態で抱き締めた。
そっとミヤコは、ルーの顔に触れた。
「…ルー?」
「ああ」
彼の手を取って、自分の頬にあてた。
温かい。
「…ああ、ルーだ」
確かめるように、彼の背中に手を回して、抱き締めた。
胸の鼓動…速い鼓動。
ルーは、ミヤコを包むようにぎゅっと抱き締めた。
愛しい熱。
「…馬鹿…、私を、一人にしないで…」
夫の胸に顔を埋めて、呟いた。
「…悪かった。だが、俺だって…」
少し身体を離し、ミヤコの顔を見つめた。
「俺だって、餓えて死ぬところだった。」
餓えた時間を埋めないと…
妻に口づけた。
ああ、ルーだ。
私のルシウスだ。
張りつめていた気力が、安心から尽きる。口づけをされるがままに受けていたら、ガクンと力が抜けて、ミヤコは意識を手放した。
「…ミヤコ、おい…」
驚いてルーが、彼女の頬に触れる。
眠ってる、疲れ果てて。
彼女が眠りながらも、ルーの服の袖をしっかり握ったままなのに気付いた。
「大丈夫だ、ミヤコ。俺がお前を今度は絶対離さない」
眠る彼女の頬に、額に、こめかみに、まぶたに、唇に…
ルーは自分が満足するまで口づけを繰り返した。
「愛してる。」
ミヤコの呼び掛けを全て聞いていた。
お前は、俺がお前を想うのと同じように俺を想ってくれるのか?
例えどんなに時間が経っても、何度季節が巡っても、幾度も時代が移り変わっても…
「愛してる、俺だけのミヤコ…お前がいれば生きていける」




