表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/124

ゲーム

山道を行く兵たちは、奇妙な感覚に捕らわれていた。

真夏の暑さで、兵たちの歩みは遅いかと思われた。

しかし、その日は涼しい風が吹き、途中休みを入れると、しとしと僅かな雨が降り暑さを和らげた。

脱走者が半数を越え、兵たちの気力が萎えそうになった割には、天候のお陰でグラディアとの国境近くまで、たどり着くことができた。


山あいの平らに拓けた所で、野営にした。


昨夜のことがあるので、見張りを増やして警戒していた。


見張りの兵が、かがり火を見ていた。

ふとその視線を、野営を囲む山に向けた。


「…ひっ!」

「どうした?」


他の見張りが、驚く兵の視線を辿った。


「い、いつの間に!?」


周りの山々に松明の灯りが見てとれる。

前後左右の山の斜面を覆い尽くすような膨大な灯り。

驚く兵たちに魔法使いの声が降り注ぐ。


「警告はした。刃向かう者は殺す!」


その一声に、山々から大勢の声がこだまする。


ドドオッと地響きが鳴り、進路側の道の、側の山から土砂崩れが起きた。

たちまち道が土砂で塞がれる。


「か、囲まれた?!」


山々の灯りが、次第に声と共に下ってくる。


「早く逃げろ!!」


身を潜めたレオが、叫んでやった。

その声に弾かれたように、兵たちは一斉に走り出した。


唯一開けてあった、来た道めがけて。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ