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開戦3

寝癖のついたままレオが言った。


「では俺、山のルートの仕掛けに行くんで、兵をいくらか連れてっていいですか?」


ユキが顔をしかめた。

寝起きの感じの、レオの髪を櫛で直し、後ろから服を整えてやる。気分はお姉さんだ。


「千人貸します。慎重に…」


ユキに手入れされるのは、いつものことで慣れてるレオはそのままリュカとミヤコと話し合っている。


「必ず明日の真夜中に決行してね。明日は新月。暗い夜のはず。仕掛けもタネがばれにくいと思うから。」


「おそらく野営するのは、今日はここ。明日には隣国のこの辺りまでたどり着くから、作戦はこの辺りになるはず。」


地図を差しリュカが話すのを、レオはぶつぶつ復唱しながら頭に入れた。


「もし、野営地が予想より違う辺りにずれたら?」


レオに聞かれ、ミヤコが考える。


「重火器などを運んでいるなら、予想より早く進んでくることはないだろうけど…そうね…」


ミヤコがふと顔を上げ、レオを見て笑った。


「暑いようなら、水をあげるわ。そして、疲れているなら、涼しい風でそよいであげましょう。」


敵の兵の進軍速度を調節して、作戦地へ誘い込む。

レオが思い出して、ミヤコを見た。


「あっ、と…ミヤコさん。」

「何、レオ君?」

「今夜のパフォーマンス、少しアレンジを加えておいたからね。」


得意気にレオが言った。


「え?」

「ほら、この前、試しに撮ったあなたの…」


ミヤコが顔を赤らめた。


「嘘…あれも流すの?恥ずかしい…」

「いやいや、きっと敵さんも見とれること間違いなしだよ!」

「に、にいさ…」


ユキが慌てて、レオの服を引っ張った。


「何だよ、ユキ。」

「…い、いかがわしいのじゃないよね?」


小声で聞いた。


「はい?何言ってんの?そんなの流したら、お前の父さんに瞬殺されてるって。」

「ばっ、ユキ、違う!ああ、でもやっぱり恥ずかしい!」


ミヤコが息を吐いて、顔を覆った。


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