表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
106/124

解放

「あの男を使いたい」


ローレンが事も無げに言った。

あからさまに不機嫌になり、ルシウスは王を睨んだ。


「そう怒らないでおくれよ。まあ、最初は君たち魔法使いの誰かに、彼を葬ってもらって力を頂く…なんてことは、ちょっぴり思ったりしたけれど基本非人道的行いは、この国では禁止だからね。私に仕えてもらえたらいいな、と考えてるんだ」

「欲深い奴だ」


気に入らない。当然だ、奴が何をしたと思ってんだ。この王は、何でもかんでも!


ローレンは書類に印を押し、隅にまとめた。


「戦後処理をしていて気付いたのだが、あの男、ヘリアスはアールラニでもそれなりに人々からの支持を受けていた。王家の者を抹殺したにせよだ」


一時は、軍神とまで言われたのだ。

その統率力や決断力は無視できない。


「彼にアールラニとの交渉役を任せたいのだが…

向こうの国だって、知らない人間より、内情を知る者の方が気心が知れるだろう」

「馬鹿げてる」


ルシウスは、不快さを露にした。


「そもそも奴が、人に仕えるような男か?アールラニの国民だって、奴にだまされていたんだ。歓迎されるわけないだろう」

「だから君に頼むんだよ」

「はあ?」


アホか?と見下す態度を無視して、さらりとローレンが言った。


「君は小細工が得意だろう?例えば、人の考えを違う考えに置き換えたりとか…」

「俺に、洗脳をしろと?都合よく?」


簡単に言う…


肘をついて両手を組み合わせて、ローレンが言う。


「洗脳ついでに、彼の恋を終わらせてあげたらいい」

「…………それは試した。だが、奴と力が拮抗している俺では、洗脳できない」


「君ではね。でも、君と君の妻では?」


忘れていた…


「ああ、そうだった…」


しばらく使うことがなかった方法を思い出した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ