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スクールアニマルFs  作者: 誠二吾郎
第一章.入学前~入学式当日
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第二話「教室のドアの前で」

 僕は、傷を押さえながら指定された私立南丘学園に向かった。せっかくの入学式遅れては示しがつかないな。

 入学式までに配布されていたプリントを見つつ、僕は学校の校門の前で立っていた。

「ここが私立南丘学園、F校舎か……」

 そう僕がつぶやいた。僕自身、のどから出る唾をゴクリと飲み込んだ。

 見渡すと、昔ながらの木の校舎が僕を見つめていた。そして下を向くと芝生の運動場が地面一体に存在していて、さすがは私立と感心していた。校舎の耐久性は大丈夫なのかと不安がありながらも。確かにパンフレットに載っていたように自然豊かだった。


 以前来た時、いや、入学試験、面接試験を受けた時は、ここから駅が1駅も離れている新校舎で受けていたのを思い出していた。

「確か、ここって合宿所じゃなかったけ?」

 僕はきょろきょろと見渡し、ため息を吐いた。

「とりあえず教室に向かうか」

 そうボソッとつぶやき、僕は指定の教室、Fクラスに向かった。


「確か、この辺かな?……、あ、あった!!」

 僕は指定されていた1年Fクラスの教室を見つけた。教室の中はざわざわとざわついていた。

 ここから僕の新生活の始まりか。僕は胸をときめかしながら、ギャルゲーに出てくる出会いを期待した。

だってよ。思春期真っただ中の僕だ。甘い出会い、黄色い声援なんてものを期待してしまう。部活や勉学もいいけどよ、友人や彼女を作ってよ、せっかくの都会だ、都会感を感じられることをしてみたい。一緒にカフェに行ったり、買い物行ったり、彼女の部屋に行ってきゃふふなんて、みたいな漫画でよく載っているイメージを僕は教室の扉の前で妄想していた。

 これから広がっていく希望の高校ライフが僕を待っているんだ。この扉を開けたら始まる有意義な高校ライフへいざ。

 僕は壮大に扉を開けた。

「おはよう」

 そう言いながら周りを見渡した。新たな仲間に期待して。


 ドアを開けると、太陽の日差しが窓からとある女性の存在を照らしていた。

いや、最初から気が付くべきだったんだ。入学式前に公園であった、南丘学園の制服を着たピンク色のパンツをはいた猫みたいな女、この自然豊かな教室、色々と察するポイントはあったはずだ。

 僕は、大きく口を開けて、その存在を見ていた。

「にゃ?……」

そいつも僕に気付いたようで、アホっぽい声を出して、口を大きく開けていた。

かくして彼女は朝会った同様に、頭に猫耳、長い銀髪が美しく、スタイルも良くて、短いスカートだった。初めての出会いだったら惚れていたのかもと僕は不覚にも思ってしまった。


「お、お前は、今朝僕の顔をひっかいた、猫娘!!」

 僕はその猫っぽい彼女を指さした。

「にゃんにゃ、お前にゃんこそ、あたしのパンツを覗いてた変態男!!。それにあたしは猫娘じゃにゃいわよ。普通の人間よ」

その自称、人間と言っている猫娘は、僕を睨みつけていた。

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