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dear less...  作者: れーるんと
1/1

過去回想

恋愛小説が書きたかったんです。

後悔してます。

でも反省してません。


駄文ですがよろしくお願いします。

僕達は周りが羨むような中のいい友だちだった。



「なおきー、早く来いよー。」

「たけまってよー。みつきもいそげー。たけに置いてかれるぞ。」

「ふたりともまってよ。はやいよー。」

僕達は健に連れられて山へと登った5月の初めの日だった。

しばらくすると、健が

「ここを俺たちの秘密基地にする!」と

高らかに宣言した。

僕と美月は子供特有の秘密基地という甘美響きに目を光らせていた。

その日から俺たちは秘密基地にいろいろなものを持ち込んだ。

拾ってきたテレビやマットレス、家から持ち込んだカップメンやお菓子

僕達だけの誰も知らない秘密基地。

毎日飽きもしないで集まり何でもない話ばかりしていた。



そんなある日、小学校の上級生が此処を見つけて場所をよこせと行ってきた。

僕と健は必死に抵抗した。

相手は上級生3人。しかも、美月を人質に取られて秘密基地を譲るしかなかった。

顔を腫らし泣きながら家に帰った。とても、悔しかった。

大切だった場所を知らない奴に奪われるのがとても悔しかった。

両親には恥ずかしくて何も言えなった。

ただ、喧嘩しただけを伝えた。



次の日僕と健はどうすれば秘密基地を取り返せるか考えていた。

しかし、バカな僕達ではどうすればいいかわからなかったので

僕のとなりの家に住んでいる凛お姉ちゃんに相談してみると

「男でしょ。力で奪われたなら力で取り返しな!」と

なんとも男勝りな返答が返って来て、

「うちの道場で心と体を鍛えなさい」

と無理矢理な感じで入門させられた。


それから3ヶ月必死に鍛錬を積んだ。

その才能が開花したのは健だった。もとから運動神経が高く

すぐに上級生との試合稽古勝てるようになり

僕もそれなりに強くなり僕より前に入っていた、

入門生と戦っても負けないくらいにはなっていた。


そして、僕達は上級生から秘密基地を取り返すことができたが

道場で格闘技をやっている方が楽しかったのでここを譲ってやると

いい二人で去っていく。


帰り途中二人で大笑いした。

「なおみたかアイツらの顔。ざまぁーみろってかんじだな!」

「そうだね。なんかすごくすっきりした!」

笑いながら、歩いていると前から美月が歩いてくる。

しかも泣きながら。

「なおとたけくんなんでいままで遊んでくれなかったの…」

「お友達じゃなかったの?」

「しかも…しかも…私たちの秘密基地を勝手にあげるとかいってるし」

「なんで…なんでなの!」

泣きながら僕らに訴えかけてきた。

僕達はずっと鍛錬に明け暮れて美月のことをすっかり忘れていた。

自分が強くなっていくのが楽しくて仕方がなかった。

僕らはただ謝ることしかできなく謝り続けていると

何も言わず美月は走り去っていく

僕らはただ後ろ姿を見つめることしか出来なかった。


次の日僕らは、いつもどうり道場に向かい美月にどう謝ろうか考えていると

道着をきた美月が立っていた。

「もう、仲間はずれにしないでね。」

と笑顔でいわれ僕達はやっぱりごめんとしかいえなかった。


それから1年。健は小学生の部で全国大会3位まで上り詰める実力がつき

僕は所詮県大会どまりで健に勝てるのは凛ねぇと師範代くらいになった。


そんなある日健から呼び出されて秘密基地へと足を運んだ。

そこには、汚れたか書き置きがあり

たぶん上級生だろう

ごめんと一言だけ書いてあった。


それをみて僕らは苦笑いがでた。


「それでたけなんでここまで連れてきたの?」

僕は健に問いかけると言いづらそうに

「なおは美月のことどう思う?」

なんでこんな質問するのかよくわからないがとりあえず

「どう思うって幼なじみで親友みたいなもんだろ?」

そう答えると健は安心したように、

「そっか。じゃぁ、言うけど俺は美月が好きだ。だから、応援してくれ。」

真っ直ぐな健の言葉にズキリと胸に痛みが走る。

そして、僕は自覚した。

僕も美月のことが好きだということを。

僕はこの関係を壊したくなかったから頷くことしか出来なかった。

そして壊したくないと思っていていたのにもかかわらず

僕は自然と二人と距離を置くようになっていった。


そして、事件がおきた



美月の両親が交通事故で亡くなった。

僕と健はどうしていいのかわからず美月が泣き続ける間ずっとそばにいた。


葬儀の途中もずっと泣きじゃくる美月

そんな中親戚達は誰が面倒をみるとか

いろいろと相談している。

今思うと子供の前でする話じゃないだろ…

すると近所に住む叔父が面倒をみるといい

険悪な空気はすぐになくなり、すぐに葬儀はおわった





その日を境に美月は笑わなくなった。



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