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SKK 好きが加速するこの世界で  作者: 勘冴えて嬉しいわ
5/6

SKK <5> 「ph7」






(あらた)典賢(つねさと)は、2人で、ソファーに腰かけていた。典賢が話しかける。


「新、こんな話は聞いたことはないかい?『男性は最初になりたがる。女性は最後になりたがる。』もちろん、性的な意味で、だけれど、僕はどちらでもいいと思ってるよ。もちろん、真実だ。疑わないでほしい。つまり、僕は・・・・。なんでもない。」


「何が言いたいんだ?」


と、新。


「その、つまり、最近、新から、いや、世界、君から妙に視線を感じる。ひょっとしてだけど、()()()()()()()()()()()()()


「・・・・・・。」


新は、だんまりだ。図星だったのだ。返す言葉がなかった。


「いつから、気づいてたんだ?」


「最近だよ。僕、同性愛者。()()だから平気だよ。」


「早速だけど、今晩どうかな?」


「構わないが、俺は初めてだ。」


「僕もだ。楽しみにしておくよ。」


そう言うと、新と典賢は支度をし、家を後にした。





場面は、移り変わり、紅音(くおん)涼夏(すずか)は、買い物の帰りで2人きりだった。

実は、涼夏は前々から、紅音のことを可愛らしい女の子だと、認識していた。歩いていたのだが、目線は、紅音を追っていた。非常に可愛いのだろう。なんなら、涼夏もなかなかの美人なのだが、これがなかなか、おっと、書きすぎてしまいそうだが、この辺にしておこう。スタイルもいい涼夏は、典賢からも、新からも、2つの意味で、好評である。そんな、涼夏に新しい感情が芽生え始めていたのだ。紅音とあんなことをしたい。こんなことをしたい。涼夏もまた、()()だった。涼夏が口を開く。


「紅音ちゃん。可愛いらしいわね。」


ついうっかり、言ってしまったのだ。

反応に困る紅音。


「・・・・ありがとう。涼夏ちゃんも綺麗だよ。」


褒められた涼夏は、大衆の面前で、紅音の唇を奪った。


「ん。」


互いに、声を漏らした。


「ご、ごめんなさい。気持ち悪いわよね。」


「そんなことないよ。『気持ちいい』の間違いだよ。」


百合は、実に美しいのだ。私は何を言っているのだろう。そんなことは、もとより、()に決まった形など、ないのかもしれない。人を愛することで人は幸せになれるとするのならば、彼女たちいや、彼らは、最高に幸せなのだろう。その後、2人は行為に及んだ。体を求めあい、彼女らは再び、過ちを犯した。





新達は、ホテルから姿を現した。典賢は、悩んでいた。新も同様だった。隠し事はできない(たち)なのだ。

踏ん切りがつけば、この関係を、告白してしまいたいと、そう思っていたからだ・・・・・・・・。





タイトルのph7は、中性と掛かっています。

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