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SKK 好きが加速するこの世界で  作者: 勘冴えて嬉しいわ
4/6

SKK <4> 「濃厚。濃く、そして厚い」




今日も、典賢(つねさと)紅音(くおん)は出かけていた。おそらく、典賢が欲しがっていた、ルービック()()()()と、買い出しに行ったのだろう。





涼夏(すずか)(あらた)は2人きりになった。

2人は、高い所の片づけをしていた。


「ねえ、新君、これ、しまってくれない?」


そういうと、涼夏はしまう物を新に手渡した。新が呼応(こおう)した。


「わかった。この辺でいいか?」


「そう。そこでいいわ。」


新がしまおうとすると、乗っていたストゥールがぐらつき今にも倒れそうになった。


「おっと、危ねえ。」


新が言葉を発すると、ストゥールが傾き、新が涼夏の上に落ち、唇と唇が触れあい、新の手が、涼夏の胸をがっしりと掴んだ。涼夏が必死に話そうとしたが、口が塞がって、上手く話せなかった。


「ん。ははひへ。ほうひんふひ。ははとへほ。」


おそらく、離して、強引すぎ、わざとでしょと言っているのであろう。

新はすぐに、口を離した。


「す、すまん。怪我してねえか?でかいんだな。」


「でかい?何がよ。あぁ、それはヒミツ。ねえ、新君キス上手くない?もう一回してもいい?」


「は?この状況で断れねえよ。」


2人は、再度唇を重ねた。()()で激しかった。2人は最後まで、行ってしまった。


「その、言いにくいんだけど、セフレとかどう?私じゃダメかしら?新君ボクシングやってたわよね。胸板()()し、腹筋割れてたでしょ。私、そういう体格の男性好みなんだけど、あ、もちろん紅音ちゃんには、内緒よ。言ったら、紅音ちゃん承知しないでしょ?」


「俺には、紅音g・・・。んー---わかった。」


新は苦悶(くもん)の表情を浮かべたが、断る理由が見当たらなかった。

2人は秘密の関係を結んだ。もちろん、紅音と典賢は知る(よし)もなかった。

この関係をキッカケに、涼夏の化粧は()()なった。一説によると、化粧の濃い女性は浮気をしている可能性が高いといった、身も蓋もない説があるが、実態はわからない。




典賢と、紅音は買い物を終え、玩具店へと来ていた。


「ルービックキューブあるかな?僕、知育玩具とか好きでさ。その、賢くなりたいんだよね。」


「そうなの?典賢くん。私も、見るのは好きだよ。」


この時、紅音は典賢くんを。とは、言い出せなかった。目当たり次第探していると、店の角にある、変わり種コーナーへと辿(たど)り着いたようだ。


「あっ。あったね。六色の立方体。ルービック()()()()だ。あれ、()()()()まであるね、これはなんだろう、()()()()()。・・・まあいいか。なにかのおもちゃだよね。」


「いっぱいあるね。典賢くんルービックキューブできるの?凄いね。」


「あぁ、一面なら揃えられるけど、流石に六面は厳しいかな。あはは。」


「よし、じゃあ、買い物も終えたし、これ買って帰ろうか。」


「うん。」


2人は帰り道へと向かった。典賢は、このままの関係がずっと続いてほしいとそう、望んでいたが、その希望も打ち砕かれようとしていた。典賢は、新しい快楽を求めていた・・・・・・・・・・・。

また、新にも、新たな気持ちが芽生えていた・・・・・・・・・・・・。










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― 新着の感想 ―
[良い点] まさか新までも… つねさとは次は誰と浮気するのか先が気になります。
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