表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/32

第1話「プロローグ」

たとえば、運命というものがあるとして。

この世でただ一人だけ。

それをねじ曲げることの出来る人がいるとしたら、君は何を願う?


そもそも運命とは何か?


んー、そうだなぁ。

この先そうなると定められたもの。

人のような矮小な存在には、とても抗えぬ大きな流れ。

説明するには難しいね。


そう。

君が数年前にお父さんとお母さんから生まれたことすら、何もかも決まっていることなんだよ。


そんなの、おかしい?


おかしいよねえ。

僕も前にそう思ったこともあるんだけど、その流れに逆らおうとする

と必ず手酷いとばっちりが待っていることに気がついてね。


それ以来、出来るだけ逆らわないようにしたんだ。

長い物に巻かれるのって楽だし、何より疲れないからね。

上手く生きるための処世術ってやつだよ。

幼い君には、まだ早いかな。


今生きている人生の中。

君自身が自ら決めることが出来るのは、実はあまり多くない。


そのことには気がついていたかな。


生まれもそうだし……容姿もそう。

それに育つ環境に伴い形成されていく性格だって、そうだね。

何もかも好んで選んだものでは、ないだろう?


君が君として生まれ落ちたその瞬間。

この後の人生が、ほぼ決まっていると言っても過言ではない。


人が生きている短い時間の中で、どんなに足掻いても選べる道には限界がある。

極端な例だけど、王様は庶民にはなれないように、庶民は王様にはなれない。


……だが、どんな概念をもすべてぶち壊す、何もかもを攫うような奔流。

数多くの紆余曲折を経たとしても、いつか必ずたどり着く場所。

まだ遠い未来の中で、君を、君だけを待っている。


それこそが、運命と呼ばれるもの。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
::::::୨୧::::::::::୨୧:::::::::::新発売作品リンク::::::::::୨୧::::::::::୨୧::::::

【8/22発売】
i945962
婚約者が病弱な妹に恋をしたので、家を出ます。
私は護衛騎士と幸せになってもいいですよね


i945962
溺愛策士な護衛騎士は純粋培養令嬢に意地悪したい。
ストーリアダッシュ連載版 第1話


【6/5発売】
i945962
素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる
(BKブックスf)
★シーモアのみ電子書籍先行配信作品ページ
※コミックシーモア様にて9/12よりコミカライズ連載先行開始。

:::୨୧::::::::::୨୧:::::::::::コミカライズWeb連載中::::::::::୨୧::::::::::୨୧::::

MAGCOMI「ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う

:::୨୧::::::::::୨୧:::::::::::作品ご購入リンク::::::::::୨୧::::::::::୨୧::::

【電子書籍】婚約者が病弱な妹に恋をしたので、家を出ます。
私は護衛騎士と幸せになってもいいですよね


【紙書籍】「素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる

【紙書籍】「ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う3巻

【紙書籍】「ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う2巻

【紙書籍】「ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う

【コミック】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う THE COMIC

【紙書籍】「急募:俺と結婚してください!」の
看板を掲げる勇者様と結婚したら、
溺愛されることになりました


【電子書籍】私が婚約破棄してあげた王子様は、未だに傷心中のようです。
~貴方にはもうすぐ運命の人が現れるので、悪役令嬢の私に執着しないでください!~


【短編コミカライズ】今夜中に婚約破棄してもらわナイト

【短編コミカライズ】婚約破棄、したいです!
〜大好きな王子様の幸せのために、見事フラれてみせましょう〜


【短編コミカライズ】断罪不可避の悪役令嬢、純愛騎士の腕の中に墜つ。

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ