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087:訪問者1

「ミリア様~」キャロが歩いてくるミリアさんに手を振って挨拶し、他の三人も口々に挨拶をしている。どうやらミリアさんとは皆知り合いのようだ。


「皆、元気にやってるようね!」ミリアさんが思ってたより親しげに手を振っている。


 僕達は、慌てて立ち上がり出迎えた。側までやって来たミリアさんはキャロの頭を撫でている。


「キャロは【風刃】と【ウィンドウォール】を使えるようになったんですよミリア様」シルフィーがキャロの頭の上で自慢気に報告している。


「ええ、サラからも報告を受けているわよ、偉いわねキャロ! それにシルフィーもしっかりと指導しているようね」褒められたキャロはとても嬉しそうだ。


「キャロ偉い?」と無邪気にミリアに尋ねた。


「ええ、とても偉いわよ!」とミリアさんに念を押されて納得したのか、ルナに飛び付いて「キャロ褒められたよ」と報告している。ルナも嬉しそうに「良かったね」とキャロの頭を撫でている。


 ミリアさんは、他の三人にも声をかけ、どんな様子か確認していった。


「皆、素晴らしい成長ぶりね」そう言うと僕の方を向き挨拶をしてきた。


「挨拶が遅くなったわね、もうご存知かも知れないけどミリアと申します。貴方がユーリさんね、皆がお世話になってるみたいね、ありがとう感謝いたします」


 思ってたより丁寧にしかも、お礼まで言われて僕は驚いてしまった。


 僕は慌てて挨拶を返した「待って下さい! お礼なんてとんでもない! この前は助けて頂いて有り難う御座います!」そう言いながら僕は頭を下げた。


 ミリアさんは少し驚いた顔をしていたが「ああ! あの時の少年はやはり君だったんだね! どうりで見覚えがあると思ったのよ」そう言うと笑い出した。


「なるほど、それじゃあ、お相子ということかな?」そう言うと、皆の方を向き、「皆の戦いぶりを見てみたいんだけど、構わないかしら?」


 四人は元気に「はい!」と返事をし、再び蜂狩りに向かっていく。皆、ミリアさんが見ているので、とても張り切っている感じだ。


 戦っている四人の姿を暫く黙って観察していたミリアさんの呟きが聞こえてくる。


 「見込みのある子供ばかりとはいえ、戦いの訓練も受けていない素人だった子供四人が、たった二日間でここまで成長するなんてね……ダンジョンでの即席での育成、ガザフの計画も満更的外れとは言えないかもしれないわね」


 恐らく例の素人を大量投入する計画の事だろうと僕は当たりをつけた。だが聞いていた話とは少し違うようだ。即席での育成という話は聞いてない。


「皆、集まって頂戴! 頑張ってる皆にご褒美があるわ!」ミリアさんの声に、狩りが一段落ついていた四人が集まって来たのだった。


 


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