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047:蜂蜜の依頼5

 二人を送って精霊樹の元に戻ってきてくれたシルフィーに、今日の狩りで感じた事を聞いてみる事にした。


「ルピナスが釣り役をしてくれると魔物が警戒しないみたいだけど、どうしてかな? 警戒中の魔物も反応しなかったし」


 今日のレッサーラビットの不意討ちの一匹目も、警戒状態の二匹目もルピナスの接近を意識しているように見えなかった。


「それは多分、ルピナスがまだ弱いっていうのもあるけど、精霊が魔物と同じく魔素から生まれたものだから警戒されにくいんだと思うわよ」


 僕はその意外な回答に驚いた。凶暴な魔物と、この目の前にいる可愛い姿で、知性まである精霊の成り立ちが同じだとは考えもしなかった。


「もちろん、精霊樹に浄化された魔素から生まれた私達と、同じって訳じゃないけどね!」


 そう言うと、ちょっと自慢そうに胸を張って頷いている。


「あと、ルピナスは入り口の方向が分かるみたいなんだけど、どうしてかな?」


 質問ばかりして悪いとも思ったが、大切な事なので確認しておきたかったのだ。


「うーん、私がダンジョンに入った訳じゃないから正確な事は言えないけど……私は遠く離れていても精霊樹の方向が分かるの。ルピナスも精霊樹から生まれたようなものだから、同じく精霊樹の位置から入り口の方向が分かるのかもしれない」


 やっぱり、ルピナスは道順を覚えたのではなく、別に根拠があって入り口を目指していたのだ。


「それから、魔物の間にも捕食関係があったりするから魔物同士が無警戒って訳じゃないの。ルピナスが強くなったら魔物に警戒されてやりにくくなるかもね、後は……」


 伝えられる事は何でも教えてくれようとするシルフィーの気持ちが嬉しかった。


「ちょっと変わり種だけど、妖魔っていうのがダンジョンにはいるみたい、ダンジョン精霊とも言われてるわね。近いうちに出会えるかもよ?」


 妖魔については、じいちゃんにも聞いた事がなかった。


「蜂蜜が好物らしくて、得意の弓で蜂狩りをしている所を目撃されたりするようね。でも人を見ても逃げちゃうくらい大人しい性質みたいだから、見かけても見逃してあげてね」


 僕は蜂蜜狩りをミレさんに止められている件について簡単にシルフィーに説明した。


「私はこの都市の森に生まれたから、精霊にしては人間社会に詳しいけど、商会だとかそういうのは理解出来ないし、興味もないわね」


 シルフィーは首を左右に振りながら、子供のよくする仕草の嫌々をした。


「田舎の村、出身の僕にも理解できないよ」村の単純だった生活が少し懐かしく感じた。


「でもそうね……それだと妖魔達も困ってるかもしれないわね」


 確かに蜂蜜狩りは、荒れるかもしれないとミレさんが言っていたのだ


「その妖魔って呼び名とかあるの?」妖魔という呼び名が不吉に感じたのだ。


「名前はたしか……そうだ、妖魔コロボックルとかいったはずよ」


 


 

 


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